Namiki Vanishing Point に関しては2005年8月16日の記事で【ペン先をロジウム鍍金すべし!】と書いた。今回は既に一本ロジウム鍍金ペン先付バニシングポイントをお持ちの方からの追加注文じゃ。あまりに具合が良く、無くしたら困るので予備に!とか。
この万年筆は既に廃盤になり、今はオークションで細々と集めるしかない状態になっている。キャップレス史上最高の品なので、見つけたら確保すべし!ただし14金ペン先付だけね。 以前の記事でも紹介したが、イリジウムはクーゲルもどきの形状をしている。従って削りの自由度は非常に高い。
ただし全身銀色トリムの軸から金色のペン先が出ている様はいただけない。せっかくの美しさを台無しにしてしまう。 ペン先は左のように幅が狭く、決して柔らかい書き味ではない。しかしイリジウムを調整することによって当たりを柔らかくすることは出来る。さらにロジウム鍍金することによってインクフローを上げ、見かけの書き味を上げる事も可能じゃ。
通常はロジウム鍍金を施すだけだが、今回は最近はやりの【ニッケル → ロジウム → 銀厚塗り】の順で鍍金してみた。銀鍍金独特のヌメヌメした書き味が実現できたかどうか気になるところ。
画像で見る限りは、色彩の破綻無く美しく映える。はたして書き味はどうか?拙者より数段鋭敏な筆記感覚をお持ちの依頼者から感想をいただこう。ただし、まだ筆記角度調整もしていないので、WAGNER会場で無いと出来んな・・・はて、いつ完全形になるのやら・・・
これまでの調整記事
2006-11-18 Pelikan M910 トレド ペン先の三層鍍金
2006-11-15 Pelikan M800用 ペン先の三層鍍金
2006-11-11 カランダッシュ ボールペンの銀鍍金
2006-11-08 Montblanc No.149 ペン先裏のロジウム鍍金
2006-11-04 Montblanc No.149 O3B でも・・・
2006-11-01 Parker Duofold International XXB
2006-10-28 Montblanc 1970年代 No.146 ああ無残!
2006-10-25 Montblanc 1980年代前半 No.146 B
2006-10-21 Montblanc No.149 B 至高のペン先
2006-10-18 Sheaffer Snorkel 青/ 赤
2006-10-14 Senator President B
2006-10-11 プラチナ #3776 セルロイド 極太
2006-10-07 Conway Stewart Churchill IB
2006-10-04 OMAS パラゴン BB
2006-09-30 Montblanc No.254 OBB
2006-09-27 Montblanc Np.146 丸善120周年記念
2006-09-23 Montblanc No.149 BBB
2006-09-20 Pelikan 140 赤
2006-09-16 Sheaffer Crest 黒 & 赤
2006-09-14 Soennecken Pony
2006-09-13 Montblanc No.742-N
2006-09-09 Montblanc No.252
2006-09-07 Montblanc No.22 緑
2006-09-02 Montblanc No.744 OBBB
2006-08-31 Montblanc No.1465 高筆圧対応化
2006-08-30 Montblanc No.149 開高健モデル
2006-08-26 Montblanc No.644 グレイ縞
2006-08-23 Montblanc 1970年代 No.146
2006-08-19 Montblanc Monte Rosa
2006-08-16 Sheaffer Tuckaway
2006-08-10 Montblanc No.256 KOB
2006-08-05 Conway Stewart Floral
2006-07-29 Montblanc 1950年代 No.146
2006-07-22 Montblanc No.74改 Kugel
2006-07-15 シェーファー ノスタルジア・バーメイル
2006-07-08 シェーファー ニュー・コノソアール
2006-07-01 アウロラ 88 オールブラック