2006年11月22日

水曜日の調整報告 【 Namiki Vanishing Point ペン先のロジウム鍍金 】

2006-11-22 01 Namiki Vanishing Point に関しては2005年8月16日の記事で【ペン先をロジウム鍍金すべし!】と書いた。今回は既に一本ロジウム鍍金ペン先付バニシングポイントをお持ちの方からの追加注文じゃ。あまりに具合が良く、無くしたら困るので予備に!とか。

 この万年筆は既に廃盤になり、今はオークションで細々と集めるしかない状態になっている。キャップレス史上最高の品なので、見つけたら確保すべし!ただし14金ペン先付だけね。

2006-11-22 02 以前の記事でも紹介したが、イリジウムはクーゲルもどきの形状をしている。従って削りの自由度は非常に高い。

 ただし全身銀色トリムの軸から金色のペン先が出ている様はいただけない。せっかくの美しさを台無しにしてしまう。

2006-11-22 03 ペン先は左のように幅が狭く、決して柔らかい書き味ではない。しかしイリジウムを調整することによって当たりを柔らかくすることは出来る。さらにロジウム鍍金することによってインクフローを上げ、見かけの書き味を上げる事も可能じゃ。

2006-11-22 04 通常はロジウム鍍金を施すだけだが、今回は最近はやりの【ニッケル → ロジウム → 銀厚塗り】の順で鍍金してみた。銀鍍金独特のヌメヌメした書き味が実現できたかどうか気になるところ。

2006-11-22 05 画像で見る限りは、色彩の破綻無く美しく映える。はたして書き味はどうか?拙者より数段鋭敏な筆記感覚をお持ちの依頼者から感想をいただこう。ただし、まだ筆記角度調整もしていないので、WAGNER会場で無いと出来んな・・・はて、いつ完全形になるのやら・・・


これまでの調整記事

2006-11-18   Pelikan M910 トレド ペン先の三層鍍金 
2006-11-15   Pelikan M800用 ペン先の三層鍍金  
2006-11-11   カランダッシュ ボールペンの銀鍍金 
2006-11-08   Montblanc No.149 ペン先裏のロジウム鍍金   
2006-11-04   Montblanc No.149 O3B でも・・・  
2006-11-01   Parker Duofold International XXB 
2006-10-28   Montblanc 1970年代 No.146 ああ無残! 
2006-10-25   Montblanc 1980年代前半 No.146 B   
2006-10-21   Montblanc No.149 B 至高のペン先   
2006-10-18   Sheaffer Snorkel 青/ 赤  
2006-10-14   Senator  President  B 
2006-10-11   プラチナ #3776 セルロイド 極太  
2006-10-07   Conway Stewart Churchill IB
2006-10-04   OMAS パラゴン BB   
2006-09-30 Montblanc No.254 OBB  
2006-09-27 Montblanc Np.146  丸善120周年記念 
2006-09-23 Montblanc No.149  BBB 
2006-09-20 Pelikan 140 赤 
2006-09-16 Sheaffer Crest 黒 & 赤 
2006-09-14 Soennecken Pony  
2006-09-13 Montblanc No.742-N  

2006-09-09 Montblanc No.252 
2006-09-07 Montblanc No.22 緑 
2006-09-02 Montblanc No.744 OBBB 
2006-08-31 Montblanc No.1465 高筆圧対応化 
2006-08-30 Montblanc  No.149 開高健モデル 
2006-08-26 Montblanc  No.644 グレイ縞 
2006-08-23 Montblanc 1970年代 No.146    
2006-08-19 Montblanc Monte Rosa 
2006-08-16 Sheaffer Tuckaway  

2006-08-10 Montblanc No.256 KOB   
2006-08-05 Conway Stewart Floral   
2006-07-29 Montblanc 1950年代 No.146 
2006-07-22 Montblanc No.74改 Kugel
2006-07-15 シェーファー ノスタルジア・バーメイル
2006-07-08 シェーファー ニュー・コノソアール
2006-07-01 アウロラ 88 オールブラック 



Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(8) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Blog紹介 
この記事へのコメント
ふくすけしゃん

調整前のものは、たいしたことはない。調整してこそ凄さが出る。まずは調整じゃよ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年11月26日 04:57
お師匠さま

ほぉぉぉ!!!!
期待が益々高まりますね。

夢に出てきましたよ、やっぱり。
妄想は膨らむばかりです

Posted by ふくすけ at 2006年11月25日 12:43
ふくすけしゃん

まだ角度あわせが終了してません。まだまだ進化しますぞ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年11月25日 08:10
師匠
早速の塗金、ありがとうございます。
早く、銀ぬめぬめ、味わいたいものです。
ロジウムだけのとは、また違うんだろうなぁ。
夢に出てきそうです。

めだかさん
そんなに良かったとは。
予備から、主役に大躍進するかも知れません。
あー、楽しみ!!
Posted by ふくすけ at 2006年11月24日 11:12
めだかしゃん

調整の自由度が大きいイリジウムがメリットじゃが、鍍金は調整後にやる必要があるのが面倒・・・
Posted by pelikan_1931 at 2006年11月24日 05:17
Duma_1802しゃん

比較はスチールペンと14Kじゃよ。

現行キャップレスは日本では18Kじゃが海外では14Kがついておった。今は知らんがな。

Vanishing Pointは逆輸入でしか日本にははいらなかったものじゃ。
Posted by pelikan_1931 at 2006年11月24日 05:06
誰も書かないから、私、書いちゃいます。
すごく、いい書き味でした!銀のヌメヌメ、感じましたです。持ち主の喜ぶ顔が、想像できますね。
Posted by めだか at 2006年11月23日 23:57
5
14Kと18Kはそれほど違いますか?
18KのBニブはキュキュっとペン鳴りがします。

こいつのブラックのつや消しが良かったのですが、廃盤になっていますね。
Posted by Dumas_1802 at 2006年11月23日 18:46