金ペンの種類を定義した【第十章】
本章では、金ペンのペン先バリエーションを定義し、それぞれに名称を振っている。主として海外で用いられていた名前を流用したと思われる。今まで【名称】と【書いた印象】だけ記憶していたペン先の種類が体系的にまとめられている。非常に解かりやすい。縦書きの表にまとめられているが、横書きのBlogで表現するのは難しいので、EXCELでまとめ直した画像を貼り付けておく。 この表に至る前に渡部氏は、金ペンの種類を色々な方面から分析して、弾力が三種類【硬・中・軟】、穂先の長さが三種類【短・中・長】、字幅が五種類【極細・細・中・太・極太】あり、それらを組み合わせて15種類のペン先に至ったと説明している。
この視点は面白い。利用者視点ではなく100%作り手側の視点じゃ! 3×3×5=45なので、切り捨てられた組み合わせもあったわけじゃ。穂先が長くて、弾力が硬くて、極太なんて作れなさそう・・・
現在では、ここの定義よりもさらに細かいものもあるし、消えてしまったものもある。また呼び方が変わったもの、他社では別の呼び方をしているものもある。たとえばセーラーのZ【ズーム】の研ぎは、デュオポイントとまったく同じじゃ。
なを十章には、ほかにブックキーパー、ポスティング、ファイン、ステノグラファー、ミディアム、フォルカンの研ぎの図解と特徴、用途などがまとめられているが、それらは第十一章と合わせて報告しよう。
解説【萬年筆と科學】 その9
解説【萬年筆と科學】 その8
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