2007年02月06日

1986年の【The Pen】 ・・・・ ウォーターマン その2

2007-02-06 012007-02-06 022007-02-06 03  このカタログの時代、ウォーターマンが一番のお気に入りだった拙者ではあるが、エグゼクティブは購入しなかった。軸やペン先は非常に魅力的だったが、キャップのチープさがどうしても好きになれなかったからじゃ。

 当時の買い方はカタログで見て、万年筆屋に注文し、取りに行ってお金を払ってすぐ帰る!という方式。万年筆屋さんとおしゃべりしたり、ウィンドーを覗き込んだりはしなかった。【買い物は短く!】を心情としていたのでな。

 この何年か後で、実物のエグゼクティブに遭遇した時には驚いた。あれほどカタログ上で忌み嫌っていたクリップが違和感無い!実にしっとりとなじんでいる。仏蘭西のデザインセンスに驚嘆すると同時に、写真の恐ろしさも知った。動画や実物ではごまかせても、写真はごまかせない。逆に本気でごまかそうとテクニックを重視すれば写真は何よりも優れているはずじゃ。特にポートレートはな。

 同じキャップでもロレアールは何本か買った。安っぽい軸には、このクリップが非常に良くマッチした。特にアイボリー・ラッカーの美しさは当時群を抜いていた。

 日本の万年筆業界では【緑軸は売れない】【白軸はもっと売れない】という定説があった為、市場に白っぽい軸が無かった事もあり、カタログを見て速攻で注文したものじゃ。特にボールペンは良かった!キャップを締められる油性ボールペンというのは実は珍品!あったら今でも欲しい!

 右端の画像にあるペンケースの価値は当時は気付かなかった。拙者はペンケースに収納した時に、軸の色が見えない状態に我慢ならなかったので、丸善ペンケースや金ペン堂ペンケースを愛用していた。それでも多少の不満があったが、それが完璧に解消されたのがTAKUYAの【close to you】じゃ。日々愛用しているが、特にジッパーを開けた瞬間が最高じゃ。4本の万年筆天冠から尻軸まで見えるのが良い!

 ただしWaterman型のペンケースは、完全保護型なので、万年筆にとっては【close to you】よりは安全! ただ、軸模様が識別できないのではなぁ・・・と思っていたら、昨夜メルマガで到着したTAKUYAの新作を見て驚愕!何と完全保護でかつ、軸色が見える新作【トロイ】が紹介されていた。高価な万年筆を実戦で使うための鎧のようなペンケースじゃ。

 【TAKUYA-HP】に並ぶ7つの白い正方形。その左端をクリックすると一番上に【トロイ】が紹介されている。ぜひごらんあれ!


【過去のWatermanカタログ】

   2006-11-19 1986年の【The Pen】・・・・ウォーターマン その1  
 
2006-11-19 ひと昔前のカタログ 【ウォーターマン】 その3−2 
 
2006-11-12 ひと昔前のカタログ 【ウォーターマン】 その3−1  
 
2006-09-25 ひと昔前のカタログ 【ウォーターマン】 その2 
 
2006-09-18 ひと昔前のカタログ 【ウォーターマン】 その1 
 
2006-08-22 その後の【THE PEN】 その5 
 
2006-07-18 昭和51年の【THE PEN】 その8 



Posted by pelikan_1931 at 06:06│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods