最初の依頼品は1969年に作られたPilotのマニフォールドのニブ。団塊の世代が就職した年じゃ。立派な18金のペン先。ものすごく景気が良い時代だったのかもしれない。
ロジウム鍍金を!との注文だが、このニブには傷が付いている。鍍金は鏡面にしかかからないので鍍金を施しても一部は金色が残ってしまう。ただ貴重なニブの金を削ぎ落とすのも気がひけるのでそのまま鍍金した。一応首軸内部の部分なので問題はあるまい。
オリジナルのペン先を確認すると、なにやら複雑な鍍金が施されているようにも思われる。21金の上に全面プラチナを鍍金し、その上に一部24金を鍍金したかのような配色。21金のニブがかなり白っぽいのをセーラーは気にしているようで、24金を金具ともども鍍金したモデルがいくつか出ている。24金鍍金は弱いのであまり意味が無い気がするのだがな・・・
ペン先を横から見てみた。プロフェッショナル・ギアのペン先が見事にNo.146のペン芯に適合しているのがわかる。まるであつらえたようじゃ。よく似ているといわれるNo.146とプロフィット。こういう芸当も簡単に出来る。拙者は以前、No.146にセーラーのクロスポイントを乗せて悦に入っていた事がある。あの万年筆は・・・お嫁に行ったはずじゃ。誰に嫁いだかは記憶に無い。
これは首軸に取り付けた図。やはり落ち着きがある。銀色鍍金はミレニアムカラーということで、1999年以降に大流行したが、拙者は1995年ころからロジウム鍍金を施していた。流行の先取りをしていたのか!・・・と今頃気付く。