まだ終了していないイベントに関して総括を書くのもなんじゃが、最近記憶力が衰えてきているので忘れないうちに載せておく。
今年は【漆塗り】の大きな変化を感じた。もちろん各メーカーとも少しずつ変化してきており、また、企画物万年筆で【漆塗り】を用いる外国メーカーも増えてきている。さらには国内の小売店経由で【塗師】に依頼して作られた万年筆にアチコチで出会うようになった。
そして【流れが変わった!】と感じさせてくれたのが今年の【世界の万年筆まつり】じゃ。
【漆塗り】の流れは【絵】から【模様】に移ったと感じたのは拙者だけではないはずじゃ。確かにNAMIKIの蒔絵は【絵】としては卓越しているが、同じ模様が何本も作られる。そして【絵】であるが故に【持ち主の発想の拡がり】の余地が少なくし、飽きてしまう・・・
拙者は【漆塗り】の万年筆も何本か持っているが【絵系】は少なく、ほとんどが【模様系】じゃ。そういう趣味の問題もあって、どうしても【模様系】に惹かれてしまう。上の画像などは拙者の分類から言えば【模様系】。
【絵系】を楽しむには教養がいる。その絵柄に含まれたストーリーや作者が表現したい事を理解できないと【浅い!】との評価をされてしまう。その点【模様】に対する評価は【好きか嫌いか】、【欲しいか欲しくないか】の範囲で考えれば良い。【好きなものは欲しい】が【嫌いなものは欲しくない】。
ところが【絵系】に対しては複雑な感情を抱く。【嫌いだけれど欲しい】物が出てきてしまう。将来値が上がりそうな物がそれ。ちゃんとした蒔絵物で将来値が下がる物は無い。持っていれば必ず値は発売時よりは上昇する。従って欲で購入した物もある。
それに対して【模様系】は値段は上がらない。従って嫌いなものを購入する必然性が無い。そこが良い!と思えるようになってきた。
昨日、会場をもう一回りして、冷静に【漆塗り】を眺めてみた。やはり思い入れを排除して模様に徹した物に惹かれた。値段が60万円以上だったので流石に買えないが、来年の万年筆祭りに向けてせっせと500円玉貯金しようと誓った。ペントレ終了後の5月1日から来年の2末まで集めれば60万円になる・・・途中で欲しいものが出現しなければじゃが・・・・
万年筆のコレクションは 買うまでが楽しい ので、1年間十分に楽しませてもらうことにする。