この本が発行された昭和52年末・・・1977年の末ごろの時代を一番良く表しているのが、この3頁だろう。
Vntage タイプライターの話を、万年筆コレクターで、プラチナ#3776の企画者でもある、作家の梅田晴夫が書いている。キーワードは【ホンマモン】
梅田晴夫のホンマモン定義は【作者自身が〔これで終わった〕ということを本当に納得した上で世に送り出した物】のようじゃ。
この記事には写真家の名前も印刷されている。山沢賢一郎・・・現代のライティング技術と比べればずいぶんとシンプルな照明下で撮影しているようにも思えるが、そこが技なのかも。【酒の器をどうぞ】という本を購入してから急にライティングに興味が沸いてきたな・・・
そして圧巻は右2頁。いかがかな?名前を知っている作家が何人いるだろう?拙者は殆ど知っている。
現在の東京都知事も作家として登場しているし、精神科医兼ミュージシャンも登場してる・・・
ここにある本を全て購入したとしても5万円もかからない。夏休みの読書としては十分すぎる量であるにもかかわらずじゃ。
ここ最近の読書量に反省させられてしまった・・・ 10年前は一週間に10冊の本を読んでいたのに・・・・速読法でな
素人の速読法では一冊の理解度が50%程度に落ちてしまう。しかし【一週間に10冊読めば、10冊×50%で5冊を全て理解したのと同じです!】というH君【東大で自分より頭の良い人間は1人しかいなかったというのが決め台詞】の屁理屈に感心して1992年に始めた。
しかし結局1年ほどでやめてしまった。ものすごく頭が疲れるのじゃ。
速読法の理論は;
人間は頭で理解するのは早いが、読むという入力行為が異常に遅い。従って目からの入力スピードを上げれば、早く読める!というもの。
実際、慣れてくると5行を同時に0.5秒以下で脳に転送できる。とすると今度は脳での理解がボトルネックになり、入力量に押されて理解度が落ちていく。理解度を上げる策もあったようじゃが、拙者は入力スピード向上の特訓のみを行った。
結果、脳に負担がかかり、熟睡・快眠で実に健康だった。速読は健康の元!
疲れた夜間にやると脳みそが爆発しそうになるので要注意じゃ!
弱点は・・・本代が異様にかさむ割に、読むべき本が少ないこと。
止めた理由、無理やり読む行為に疲れてしまったこと。やはり楽しくない行為は長くは続けられないものじゃ。
ただ、その間に読んだ500冊以上の本が今の自分の土台になっているのも事実。H君には感謝せねばな。
【過去の記事】
2007-06-26 暮しの設計 No.117 1977年【世界の文房具】その11
2007-06-19 暮しの設計 No.117 1977年【世界の文房具】その10
2007-06-12 暮しの設計 No.117 1977年【世界の文房具】その9
2007-06-05 暮しの設計 No.117 1977年【世界の文房具】その8
2007-05-29 暮しの設計 No.117 1977年【世界の文房具】その7
2007-05-22 暮しの設計 No.117 1977年【世界の文房具】その6
2007-05-15 暮しの設計 No.117 1977年【世界の文房具】その5
2007-05-08 暮しの設計 No.117 1977年【世界の文房具】その4
2007-05-01 暮しの設計 No.117 1977年【世界の文房具】その3
2007-04-24 暮しの設計 No.117 1977年【世界の文房具】vs【趣味の文具箱 Vol.7】
2007-04-17 暮しの設計 No.117 1977年【世界の文房具】その1