いよいよ明日は萬年筆研究会【WAGNER】の第一回関西地区大会じゃ。生憎、台風直撃と同時に始まる・・・かもしれないが、会場内に入ってしまえばなんとかなる。上陸した台風は速度が上がるので終了時点では良い天気になっている事を期待しよう。
もっとも東京組の4人にとっては、台風で遅れたダイヤの中、台風を追いかけながら帰京するため、いつになったら東京に到着するのか見当もつかない。きっと忘れられない経験になるであろう。
今回関西地区大会を開くに至った背景は、ユーザ主導の交流会が関西地区に無かったことじゃ。
北海道、関東、中部、中国、九州では、既に何度かユーザ主導の交流会が行われているが、東北、北陸、四国、関西地区では聞いた事がない。
フェンテ会員も多く、WAGNER会員、Pen Collectors of Japan会員も多い関西地区で、何故今までユーザ主導の交流会が出来なかったのか?
一番大きな理由は、販売店がユーザ同士の交流を促す会合を主催してくれていたからではないか?
その他地域で同じような交流会を販売店が主催しているのは【万年筆博士交流会】だがこれは対象が全国組織。
他の地域は知らないが、関東地区での販売店とユーザとの交流は、店対個人が中心であり、販売店がユーザ同士の交流を図っているケースはユーロボックスだけ。
フェンテ会員を中心とした交流会には【フェンテ交流会】と【ペントレーディング in 東京】があるが、これも全国規模。100%ユーザ主導で実施し、準備も含めてかなりのエネルギーがかかっている。
関西地区には【ナガサワ文具センター】があり、各社のペンクリにあわせてユーザ勉強会に近い催しもあり、ユーザ同士の交流にも貢献していたようじゃ。
だが、裾野を広げる意味では販売店にとらわれない会合も重要!また吉宗氏が退社した事で、今後のユーザ勉強会の存続に不安も多少感じておる。
そこで関西地区にユーザ運営による交流会を作るきっかけになればと考えて、今回関東側で会場手配から案内まで整えた上で【WAGNER 関西地区大会】を開催することとした。
セットアップされた会合に参加するのはたやすい。しかし本当の満足感は自分たちでセットアップした会合に、遠隔地からお客様に多数来ていただく・・・・その為の企画や準備を皆でやる協業によってこそ生まれるものじゃ。
会場の予約はインターネットで【貸会議室】を検索すればすぐ出来る。案内は拙者のBlogを使えばよい。重要なのは企画!特に、地方で開催する場合、地元参加者だけでは会場費の回収が難しい。いかに遠方からたくさんの人に出席していただくかが勝負。イベント内容の工夫が命!
そのイベント内容を考える名目で会員同士で集まるのも良い刺激になる。企画する人、会計をする人、受付をする人、ペンクリをする人、食料の買出しをする人、会場の机を並べる人、片付ける人、ポスターを準備する人、そして盛り上げる役割の人・・・・自分が楽しむだけではなく、他人を楽しませる努力をしてこそ、真の満足感が生まれ、萬年筆とも仲間とも長い付き合いが出来るのじゃ。
四国、北陸、東北はWAGNER会員が少ないため、単独での開催は今のところ困難。
九州は意外なほど会員数が多いので単独開催は十分可能。また【北ペン倶楽部】の姉妹団体としての【九ペン倶楽部】の設立も準備されているとか。
中国は【吉備の万年筆くらぶ】と【騾美庵萬年筆苦楽部】が岡山にある。
北海道は【北ペン倶楽部】の本拠地。
中部は以前から万年筆愛好家の会合が最も盛んな地であったが、9月16日に【WAGNER 中部地区大会】が開催される。これは地元会員による企画・運営じゃ。
今回、大阪でのユーザ交流会設立に成功すれば岡山、愛知、東京、札幌に続く5番目の聖地が出来る。その後には熊本をWAGNERの聖地にする計画も進んでいる。
ぜひとも成功させたいので、遭難覚悟で関西地区大会に参加くだされ!
明日には、さらにスケールの大きな計画をお話しよう。滑稽無比かもしれないが・・・