2007年09月02日

Pelikan M800 ニブ:【pf】有無の差は?

2007-09-02 01 左は8月のANAの機内誌に出ていた記事。記事を書いた宇井野京子氏は銀座にあるボールペンと鉛筆の店【五十音】の店主じゃ。

 TAKUTAの革製鉛筆キャップが売られていたはず。

 取材先はWAGNER会員番号【00001すなみまさみち氏。【万年筆クロニクル】の4頁の右下隅の部分に描かれているのが、左画像の上。

 突っ立っている万年筆はMontblanc No.256のフラットフィードかな?


 想像もしていなかった場所で、仲間の写真に出会うとうれしいものじゃ。画像の一番下の部分はシートベルト。

 宇井野京子氏が語るように、すなみまさみち氏は非常に冷静。ターゲットを目の前にして20メートダッシュをした2006年ペントレでのcentenaire26しゃん、2007年ペントレでのズミルクスしゃんのような派手な活躍はしないが、実りはしっかりと刈り取るタイプ。【萬年筆界の小沢一郎】かもしれん。

2007-09-02 02 左は震度6の地震で机の下へ避難している写真ではない。あるWAGNER会員がLAN配線を確認するために机の中に潜り込んでくれているのじゃ。

 WAGNERは各分野のスペシャリストが数多く集うので、萬年筆以外の困り事でも相談すればなんとかなる。

 今回は既存のLAN回線にPCを追加して!という要望だったのじゃが、調べてみるとLANになってなかった・・・なんとPrinterは2台のPCに直接接続されていた!

2007-09-02 03 事務所のFAX兼PrinteにはLAN接続用の穴とUSB接続用の穴と、左の5メートルのラインの先をつなぐジャックがあるのだが、LANの穴には何もささっていなかった!

 前の業者はこれで大金をせしめていたわけじゃ。PCを追加しようとしたら9万円近い見積もりがきたとのことで見てもらったら、この有様。ひどい業者もいたものじゃ。

 しかし悪いことは出来ぬ物。来週のスケジュールを確認したら、なんとこの工事をやった
業者と拙者の友人の会社で面談する事になっていた。なんでも友人の会社が開発した製品の代理店をやりたいという申し込みとか・・・拙者も同席させてもらうことになっている・・・神のお告げかも? 

2007-09-02 04 さていよいよM800の【pf】付きと無しのニブの比較じゃ。上が有りで下が無し。下の方がニブが綺麗なのは既に拙者が調整したあとだから。

 ペン芯のつっこむ量は調整後の方が少ないので、完全なる比較の為に、ハート穴の下端(図では左端)の位置を合わせて画像合成した。

 穂先の長さが【pf】付きの方が長いかも?と考えていたが、誤差の範囲!ペンに対する刻印も【pf】マーク以外はまったく同じ。違うのはペン先の折り曲げ方。

 【pf】付きの方はソケットに入る手前の部分のウェストを絞っている。一方【pf】無しの方はぽっちゃりとしており絞りが少ない。

 ただし14Cの3Bニブは【pf】付きと同じくウェストを絞っている。18Cの【pf】無しペン先が出たのはM800赤縞軸と同じタイミング。丸善に行ってルーペで見た瞬間に【ニブが変わった!】と声を上げてしまった。

 それ以来【
pf】無しのモデルには数々の偏見を持っていたのだが、最近の3Bは良くなってきている。【Mは元々pf無しが良いと言われていた】が3Bもペンポイントの厚みが若干薄い事を除けば遜色ないレベルになった!やはり技術は日進月歩。過去に惑わされてはいかん。常に自分の目で確認しないとな。

2007-09-02 05 こちらは【20C-3B】があったらこういう書き味というのを実現したもの。【pf】無しの3Bを利用して、紙に当たった時だけ【ほぅわっ】とした書き味で、あとはガシガシ書く人向け。

 多少のカモノハシ化とハート穴の拡大で微妙な柔らかさを演出しつつ、インクフローも上々で、縦横ほぼ同じ太さの字が書けるように調整した。あとはこれに20金鍍金を施せば完了じゃ。

 朝から久しぶりに【インクドクドクの書き味】に興奮気味!血管切れなければ良いが・・・



Posted by pelikan_1931 at 09:00│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 万年筆