
拙者が社会人になった1975年ごろには既にタイプライターにカーボン紙を挟んで複写するということは行われていなかった。タイプしたものをPPCのコピー機でコピーして、それにサインしていたように思う。
ひょっとすると輸出用インボイスなどで使っていたかもしれないが・・・おそらくは電動タイプライターだったと思う。
タイプライター用のカーボン紙というのは一枚目の紙と二枚目の紙との間に挟むもの。従ってあまりに薄くて、すぐに皺になるようなものでは役に立たないはず。
なんせ2枚の紙の間にはさんで、その3枚セットをタイプライターの紙送りにセットするわけじゃ。筒型の紙送りにセットするので、上の紙と下の紙では円周が微妙に違う。従って理屈上では、上の紙と下の紙の文字は、出来上がった物を重ねて光にかざせば、微妙にズレているはずじゃ。
となればカーボン紙が弱ければ皺になって文字が読めなくなったりする・・・
従ってタイプライター用のカーボン紙はかなり丈夫な必要がある。そこでベースをプラスティックなどで補強したものになったのであろう。
以上全て想像じゃ。
もちろんカーボン紙はタイプライター用ばかりではなく、手書き用もある。拙者の想像が正しければ、そちらはやや薄い素材のはずである。
何故ならタプライターはハンマーで叩くようにして印字する。人間にたとえれば強筆圧ということになる。従ってカーボン紙を薄くしなくとも十分に印字が可能になる。また【筆圧】も安定している。
一方でハンドライティング用のカーボン紙は一つの文字の中での筆圧変化にも対応する必要もあるので素材も薄いはずじゃ。それについては次週検証してみよう。拙者も次は読んでいないので楽しみじゃ。

過去の【Pelikan 125 Jahre Katalog】
2007-09-18 Pelikan 125 Jahre Katalog その5
2007-09-11 Pelikan 125 Jahre Katalog その4
2007-09-04 Pelikan 125 Jahre Katalog その3
2007-08-28 Pelikan 125 Jahre Katalog その2
2007-08-21 Pelikan 125 Jahre Katalog その1