こちらはボールペンや鉛筆用のカーボン用紙。ひょっとするとPelikan 400NNにあったDMニブなども使えたかもしれない。
前回紹介した物は、タイプライターの絵が描いてあったが、今回は人の手のイラスト。説明を読まなくても用途がすぐにわかる。
タイプライター用との値段比較であるが、前回の【ultra carbon】がA4 100枚で8.25DMなのに対して、【ULTRACOPY】は100枚で6.26DM。前回予想したとおり若干安くなっている。
タイプライター用はベース素材がしっかりしていないとダメじゃ。曲面に曲げられた二枚の紙の間に挟むためズレやすくなってしまうからな。
その点、筆圧でコピーする場合は、カーボン紙の素材を出来るだけ薄くした方が書く人は楽! だから人用カーボン紙の方が素材が薄くて良いので安い!と考えた。どうやら当たったらしい。
ところで、先週紹介したタイプライター用は、製品名 あるいは 用途名が全て小文字だった。【interplastic】【ultra carbon】【plastic carbon】
今回の手書き用は【PLENTICOPY】【ULTRACOPY】のように大文字だけで書かれている。
どうやら機械用は小文字で、手書き用は大文字にしているらしい。次週紹介するコピーマシン用のカーボンシートは【sprit carbon】のように小文字で書かれている。
価格表を見ていて気付いたのだが、カーボン用紙には黒以外もある。【PLENTICOPY 310】という製品には、黒、青、赤に加えてて黄色まである。
カタログを読み返してみると、タイプライター用にも紫、茶色、緑、青、赤、黒などがあった。
想像するに、黒はお客様用、赤は経理用、ブルーは営業所控え・・・などと紙とカーボン用紙を何枚も重ねて一挙に伝票を起票するような時に使ったのであろう。
相当筆圧が強くないと使いこなせない。今までボールペンの出現が高筆圧者増加の原因だとされていたが、ひょっとするとカーボン紙が原因かも?
人件費が安くて、コピー機がべらぼうに高かった時代には、コピー代を節約する為に、カーボン用紙を使っていた時もあったらしい。生産性向上の為に作られたコピー機が費用削減のターゲットになり、使わないドライブがかかる・・・。おかしな話だが、現代でもこれに近い笑い話は企業にはゴロゴロしている。
節約する対象は、そもそも何の目的で導入したのかを外すと、珍奇な方向へずれてしまう。これが部分最適の恐ろしさ。企業経営は全体最適でいかなければな。
翻って萬年筆の世界では・・・画期的な発明であるカートリッジを拒否して、回転式ピストンフィラーに固執している人も多い。良いんじゃ!趣味の世界は・・・
過去の【Pelikan 125 Jahre Katalog】
2007-09-25 Pelikan 125 Jahre Katalog その6
2007-09-18 Pelikan 125 Jahre Katalog その5
2007-09-11 Pelikan 125 Jahre Katalog その4
2007-09-04 Pelikan 125 Jahre Katalog その3
2007-08-28 Pelikan 125 Jahre Katalog その2
2007-08-21 Pelikan 125 Jahre Katalog その1