2007年10月07日

Pelikan 125 Jahre Katalog その8

2007-10-07 01 この【Pelikan 125 Jahre Katalog】をどうしても欲しいと思ったのは実はこの写真からじゃ。Pelikanの100周年の社史にもコピーマシンはちらっと出ていたが、どうも本質がわからなかった。

 今回このカタログでコピーマシンの写真が何枚も出ているのを見た時、これはどうしても入手しなければ!と考えた。

 こういうチャンスに出会ったらその瞬間に取引を終わらせるのが拙者流。策を弄せず、機関銃のようにしゃべりながら相手の手に【金:今回は萬年筆】を握らせ交渉を終わらせてしまう。

 今回のカタログなど、この機会を逃したら次に巡り会うまでに、ヨボヨボになっていそうじゃからな。

 とまぁ・・・ねずみ講の勧誘のような手口で入手したカタログであるが、独逸語なのでGoogleの翻訳機能で独逸語から英語に返還して理解しようとしている。

 そろそろ老眼の目には小さなカタログの文字は読みにくい。従って文章毎翻訳するためにキー入力するのは難儀・・・しかたなく単語を翻訳して、そこから使い方を類推するしかない。


2007-10-07 02 この機械のカタログだけ見ても使い方はわからない。ただし先週予告したように、このコピーマシンのイラストが入ったカーボンペーパーもカタログに掲載されていた。

 とうぜんPPCではなく湿式のコピー機と思われる。いろんな単語を翻訳機能にかけていたら【湿】に関係ある単語が出てきた。しかし・・・

 【プリントごっこ】方式かも?フラッシュバルブを使うかわりに、カーボン紙で炭素を輪転する原稿に炭素を書き込むのかもしれない・・・

2007-10-07 03 こちらがコピー機用の【スプリットカーボン】用紙じゃ。そばにあるめくれた用紙から類推するに、このカーボン紙の上でタイプあるいは手書きする。

 通常のカーボン紙は、下に置いた紙にインクを擦りつけるのだが、これは逆にカーボン紙が一番下で、インク面が上向きになっている。

 真ん中の面はコピー機のドラムに巻き付ける原紙。そして上からタイプすれば、インクはすぐ上にある原紙に鏡文字で転写されることになる。

 この原紙をドラムに貼りつけて圧着すれば鏡文字が正しい文字となって紙に印刷されるという仕組みであろう。あくまでも想像だが・・・

2007-10-07 04 こちらがなにやら怪しい液。これが湿式コピー機の秘密かもしれない。

 一切光源を使わないで、カーボン紙のみで複写を行うので、いったん原紙に圧着したインクもどこかで切れてこよう・・・

 それを補強する液なのか? あるいは原紙には小さな穴が開いており、インクを転写した部分だけインクがにじみ出す仕組みになっているのか?

 このあたりの記憶をお持ちの人がいたら教えて欲しい。実はこのコピー機を入手しようと手を尽くしていたのだが、入手したとしてもカーボン紙や液が無いと使えないと本日悟ったしだい・・・

2007-10-07 05 こちらもコピー機関連のGoods。これは手がインクで汚れた時に洗うペーストじゃ。

 独逸製の汚れ落とし洗剤は手に優しく、しかも協力。拙者は萬年筆インク落とし専門に使っているが、インクの色が一瞬で消える。放置しておくとまた色が浮き上がってくるので、イオンの力で色を消してしまうのかもしれない。

 いまのところその洗剤と爪ブラシを日常的に使っているが、独逸に行く人がいたら毎回手洗いペーストをお願いしている。独逸にはまだまだおもしろい物がいっぱいあるはずじゃ。


過去の【Pelikan 125 Jahre Katalog】

2007-10-02 Pelikan 125 Jahre Katalog その7 
2007-09-25 Pelikan 125 Jahre Katalog その6 
2007-09-18 Pelikan 125 Jahre Katalog その5 
2007-09-11 Pelikan 125 Jahre Katalog その4 
2007-09-04 Pelikan 125 Jahre Katalog その3 
2007-08-28 Pelikan 125 Jahre Katalog その2 
2007-08-21 Pelikan 125 Jahre Katalog その1 


Posted by pelikan_1931 at 09:20│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 周辺Goods 
この記事へのコメント
私が小学6年生、1965年頃、カーボン紙を使用した印刷物の記憶があります。カタログ図版、記憶とネット検索から、Model404の印刷方法と機械本体の機能の推測をし、文章化したのですが、文字数制限のため送れませんでした。残念。以下、前段一部を送信します。
 記憶からキーワードの連鎖:ガリ版印刷、小学校の印刷物→こんにゃく版、ヘクト印刷→hectograph→spirit duplicator(マイスター!“スプリット-カーボン”じゃなくて“スピリット=スピリッツ=アルコール溶媒-カーボン!)にたどりつきました。
Model404はspirit duplicatorの一種だと思われます。spirit duplicator のWikipedia検索、Googleの画像検索で得られる記事、図像をご覧になってください。
Posted by H.Takahashi at 2007年10月22日 02:56