【萬年筆と科學】のその53は硯の話なのでパスして、そのほかの情報を記載する。その54からはバリバリ萬年筆の話に戻るので、お楽しみに!
まず、本日より、各記事のコメントは、新しいのが上に来るように設定を変えた。過去記事にいたるまで全てそうなる。今までとは並びが違うので悪しからず。
写真は長崎のとんこつしゃんが、福岡丸善まで【ペン!ペン!ペン!ファウンテンペン!】を買いに行って、ついに発見した時の画像。 趣味の文具箱 Vol.8や万年筆クロニクルといっしょに平積みで販売されている! 以下はとんこつしゃんからのメールの一部じゃ。本を入手した喜びが手に取りようにわかる名文なので一部引用させていただこう。
★やはり店頭で手にとって買うというのは、いいす!
★帰りの列車で我慢できずに読みました。みなさんが写真が良い!とおっしゃっていたことがよくわかりました。
★まず写真が飛び込み、写真を見てその萬年筆のストーリーを想像し、本文を読んで、驚き、感心し、心が震え、時にニヤリとし・・・まるで自分がその持ち主になった気分になり、また、写真に見入り・・・こいつにはこんなことがあったのかー!
★そしてますます自分の萬年筆も、もっともっとかわいがって、こき使ってやらねばとの思いを強くしました。
【自分の万年筆に惚れ直す】・・・という良いきっかけを与えてくれたようじゃな。感激したぁ〜! こちらはついに完成した【キングプロフィット・赤と黒】。松江の山本漆器具店から帰ってきた軸をみてうっとり!軸の色は、当初は黒ずんだ赤色だが、年を重ねる毎に鮮やかな赤色に変身するらしい。
実は山本漆器具店にお送りしたのは軸だけ。クリップやペン先は外しておいた。漆を塗っていく過程では、何度も研ぎ出す場面がある。従って金属パーツに24金鍍金してある初期のキングプロフィットの場合、金鍍金がはがれてしまう。もちろん想定内じゃ。そこで、ニブを除く全ての金属パーツに20金を鍍金した。
ペン先は21金の超大型ニブ。ただし第二世代のニブと交換してある。第一世代のキングプロフィットに付いていたニブは、あまりに腰が無さすぎて拙者には合わない。
最初は柔らかさに感激するのじゃが、そのうち、車酔いのような気持ち悪さを感じるようになる。ただ見映えは第一世代の方が良いので、それは第二世代の受注生産キングプロフィット・エボナイト軸【クリップ無し】に取り付けて保存してある。
このキングプロフィットではペン芯と首軸の固定は、通常のプロフィットと違って定位置ではない。首軸のどの位置にでも差し込める。今までのセーラーに慣れているとやや気持ち悪い。
この方式が実現出来たのは、キングプロフィットのペン先が薄いから!という事を考えれば、むしろ歓迎すべき事なのかもしれない。ペン先調整はこれから。大いに楽しみじゃ!