前回、Pelikan 140と120に関しては詳細データを省いたので、今週追加掲載する。
No.140は1952年4月22日に発売されている。今から55年前じゃな。その時に発売された軸色は【赤、黒、緑。グレー、青】だった。400NNに敬意を表してか、緑縞はその年には発売されていない。
緑縞軸が発売されたのは1955年。それから爆発的に売れたようで、最近見かけるのはほとんどが緑縞。
グレー軸は1952年の4月22日に発売されて、その年の7月29日までしか製造されていない。よほどの素材トラブルがあったのであろう。数が少ないので値段も高いが、普段使いに買うのならやめておいた方がよさそうじゃな。
このほか、ダークブラウン、ライトトータスシェルも発売された記録はあるが、時期や期間は記録に残っていないらしい。なを1957年5月27には、シルバートリムのスチールニブ付きが発売された。もちろん緑縞だけじゃ。ほかの軸は既に発売終了していた。
120については1955年の5月23日から1965年7月28日まで製造されている。これにはSerial Numberがついていたと書かれている。本当かいな?今度入手してチェックしてみよう。
このあと1973年から1977年までMertz & Krellが120を作っていたらしい。
また、米国市場向けに14金ペン先付きのPelikan 120が販売されたが、これはどの世代のものかな?
Pelikan Bookによれば、P25は14金ペン先にRelled Gold Capで、P15は14金ペン先に金鍍金のペン先と記載されているが、このカタログで見る限りは銀色・・・ホワイトゴールドのたぐいかな?
いずれも首軸先端付近にキャップと合わせるネジがあり、その後ろを持って書くことになる。軸が細いので握りやすく、けっこう具合がよい。
右側画像のペリカーノはP25やP15とは違い、カートリッジ方式。ペンスタンド付きのペンケースという発想はおもしろい。ガソリンと給油装置を一緒に持ち運んでいる乗用車みたい・・・
キャップ先端が丸い方が、P1-RGのような尖った感じがしなくてかわいらしいように思う。どうやら写真に色付けしてあるらしいが、作業を施した人はペリカーノのファンだったのかな?圧倒的に綺麗じゃ!
こちらが今回のメイン!ペン先のバリエーションが全て掲載されている。
ST:Steno-Feder【Shorthand】 速記用
PF:Pfannenfeder【Flat Nib】 スタブかイタリックというところか・・・
D:Durchschreibefeder【Manifold】 ガリ版用か?
どうやらこの時代には、既にシャイベン【Scheibenfeder】はラインアップされていないらしい。
なにより驚いたのが、P1やP25シリーズに【ST】のニブが準備されていた事。あのような小さなニブからどうやって【ST】のような柔らかいニブを作ったのか想像もつかない。
それとも【速記用】というだけで柔らかくはなかったのかな? 萬年筆自体は既にお腹いっぱいじゃが、ペン先の世界は未知にあふれている。
過去の【Pelikan 125 Jahre Katalog】
2007-11-11 Pelikan 125 Jahre Katalog その13
2007-11-04 Pelikan 125 Jahre Katalog その12
2007-10-28 Pelikan 125 Jahre Katalog その11
2007-10-21 Pelikan 125 Jahre Katalog その10
2007-10-14 Pelikan 125 Jahre Katalog その9
2007-10-07 Pelikan 125 Jahre Katalog その8
2007-10-02 Pelikan 125 Jahre Katalog その7
2007-09-25 Pelikan 125 Jahre Katalog その6
2007-09-18 Pelikan 125 Jahre Katalog その5
2007-09-11 Pelikan 125 Jahre Katalog その4
2007-09-04 Pelikan 125 Jahre Katalog その3
2007-08-28 Pelikan 125 Jahre Katalog その2
2007-08-21 Pelikan 125 Jahre Katalog その1