




ここからが、この【PARKER Encyclopedia】の本領発揮!今回は左上の目次の【PART 1】の部分から興味深い箇所を拾ってみる・・・
【パーカーは全製品永久保証です】と高らかにうたっているが、本当? 【ライフ・タイム・ギャランティ】というのは、【持ち主が生きている間は・・・】という修飾語がついていたのではないかな?
文章を良く読むと。【製造上の不備により引き起こされた故障に対しては、無料で修理もしくはお取り替えします】とある。そういうことか、自然な摩耗によって生じたトラブルに関しては無料ではないのか・・・それなら納得!
しかし、お客様としては欺された気になるのではないかなぁ・・・
左から三つ目のチャートは非常に参考になる。インク漏れがどうしておこるかなど詳しく説明してある。またペン先調整は、どのレベルまで引き受けていたのかがわかっておもしろい。イリジウム欠けはペン先交換とあるので、リチップなどはやっていなかったようじゃな。
いずれにせよ、問題点(現象)、原因、処置とわかりやすく整理された表は、店頭での対応には役だったことだろう。特に経験の浅い店員さんには、まさに辞書として有効だったはず。
もっとも因果関係がよくわからない部分もある。
【インクの出方不良→筆圧が強い場合→ペン先調整またはペン先交換】
上記を読んだ店員さんは、その萬年筆のペン先を交換するのだろうか?
筆圧が強い人が、【書いている内にインクが出過ぎるようになった、直してくれ!】と言って店を訪問してきた。その場合、店員さんの対応は?
このマニュアルに従えば、お預かりしてペン先調整に出し、インクフローを絞る調整をするはずじゃ。部品代金は表に記載されているが、調整費用は記載されていない。ひょっとして無料だったのかな・・・
一番技術が必要な部分が無料で、部品は有料。エンジニアリングがチェンジニアリングに移行しつつある時期だったのかもしれない。あるいは、調整が出来る人が、数が少なかったのも一因かな?
部品表でペン先の値段を追ってみるとおもしろい。
デュオフォールド 100(18金)・・・18,000円
プリミア(18金)・・・・・・・・・14,000円
75(14金)・・・・・・・・・・・ 8,000円
45(14金)・・・・・・・・・・・ 3,800円
65(14金)・・・・・・・・・・・ 5,000円
61(14金)・・・・・・・・・・・ 5,000円
51(14金)・・・・・・・・・・・ 5,000円
これならParker 65のニブがお買い得のような気がする。いずれにせよこの時代はニブ単体でも販売してくれていたので、調整に失敗しても軸が無駄になることはなかった。拙者もいっぱい買ったものじゃ。
最後のページを見て、51と21は、見かけは同じなんだと初めて知った。この【PARKER Encyclopedia】はまだまだ奥が深そうじゃ!
【過去のシリーズ記事】
Parker Encyclopedia その8
Parker Encyclopedia その7
Parker Encyclopedia その6
Parker Encyclopedia その5
Parker Encyclopedia その4
Parker Encyclopedia その3
Parker Encyclopedia その2
Parker Encyclopedia その1