




前回に引き続き萬年筆用語の説明じゃ!かなり正確な説明なので、おぼろげな覚え方をしていたのを正してくれる。
たとえば【Gold plated】は金鍍金と考えていたが、正しくは【金合金鍍金】。24金鍍金というのもあるが、合金でない物は弱く、すぐに剥がれてしまう。
また、ずっとロジウム鍍金だと思っていたペン先の矢羽の鍍金が実は【ルテニウム】鍍金だと知ってショック!鍍金色の判断には自信があったのだが、一挙に自信喪失・・・今後知ったかぶりはやめよう・・・
パーカーの合金の使い分けは見事で、クリップ素材には【ベリリウム合金】が用いられている。【オクタニウム合金】は白ペンの素材として有名だし、【タングステンカーバイト】はボールペンのボール使われている・・・
Pelikanの社史を読んでいると、化学会社の趣が非常に強かったが、【Parker Encyclopedia】の内容を見ていると、パーカーは金属加工会社では?との錯覚を覚えてしまう。
そういう見方で萬年筆メーカーを大まかに俯瞰すると、独逸と日本のメーカーは【化学業】の香りがするし、米国のメーカーは【加工業】の趣がある。
左端のページの貴金属の価格表!これが当時の【レアメタル】の価格序列じゃ。ロジウムの序列が高いので多少驚いた。ロジウムをペン先の裏側に鍍金するとインクフローが良くなると聞いていた。実際、自分でもそう感じていたのだが、これほど高価な金属ならもっと違う方法も考えなくては・・・
じつは拙者、銀鍍金の輝きを増す目的で、ベースにロジウム鍍金した上に、銀鍍金をかけていた。これほどまでにロジウムが高価なのであれば、ベースにはニッケルにしようかな。
左から二頁目にも今までの誤った考えを正してくれる情報がある。
拙者はラッカーとは工業用漆であり、本漆とは原材料が別と考えていた。ところが本文を読むと、デュポンのライターなどの漆は、本漆を自然乾燥させないで、金属に焼付け処理をするものらしい。【純正漆・星雲】などというデュポンのボールペンや萬年筆は本漆焼付けだったわけじゃ。しかもその技術は仏蘭西でのみ発達したものとか・・・
日本の本漆はムロでの自然乾燥なので、本漆焼付けとは【乾燥】に関する考え方が違う。これは日本ではベースのなる胴体がエボナイトなどの熱に弱い素材だったので本漆焼付けなど考えてもみなかったからだろう。
一方でライターへの塗装などを考えると、優先順位No.1は耐熱性であり、焼付け塗装以外は思いつかなかったのかもしれない。
素朴な疑問だが、Pilotの本漆で金属軸ベースの物があるが、あれは焼付け処理か自然乾燥かが気になる。少なくともオイルライターで炙ってもビクともしなかったが・・・
カラットの秘密もこのページに書いてある。2種類の使い方があるということ。また、%は重量比である事がわかった・・・これも大収穫じゃ。
さて前週の課題【ピストンフィラー】。コ、コンバーターだった......_| ̄|○
それまでのParkerのコンバーターは中押し式だったのに対して、コンバーターを回転式にしたというだけ!一見便利そうだがコストは以前の中押し式の方がかかっているように感じる・・・コストカットか?
残インク容量が見えるという点では圧倒的に便利だが、Sheaffer以外は既に中押しを止めていたころ出したので、なんの魅力も感じなかった・・・
そして最後の頁にホールマークの種類が示されている。
次週からは【上手なセールステクニック】を紹介する。鴨である我々に対してのフックの仕方だが、【なるほど!】と感心するものから【その手は食わんぞ!】というものまで様々!楽しめますぞ!
【過去のシリーズ記事】
Parker Encyclopedia その10
Parker Encyclopedia その9
Parker Encyclopedia その8
Parker Encyclopedia その7
Parker Encyclopedia その6
Parker Encyclopedia その5
Parker Encyclopedia その4
Parker Encyclopedia その3
Parker Encyclopedia その2
Parker Encyclopedia その1