2008年には萬年筆研究会【WAGNER】の公式行事が年間37回ある。その中で一月に2回【表・裏定例会:各1回】しか行事の無い月は2月、6月、12月しかない。そういう月が拙者にとっては遠征のチャンスなのじゃ。
萬年筆研究会【WAGNER】の活動目的が【コアな研究活動】から【萬年筆文化の布教活動】にシフトした現在、毎回の定例会ではベテラン会員より、新規入会会員に手厚い事を心がけている。
結成当時は、隣の部屋で行われていた【熟年合コン】と間違って入室した人がいたが、今では徐々に【働く(学ぶ)青少年の集団】に近づきつつある。
趣向も【ブランド→書き味】【独逸一辺倒→国産/イタリア】に変化してきている。しかもこの変化は、ベテラン会員ではなく新しい会員が主導して始まっている。定例会への参加率も若手会員の方がはるかに高い。
また限定品【萬年筆、インク、てぬぐい・・・等々】も、入会期間が短い会員から企画されたものがほとんどじゃ。この流れを止めてはならない。
表・裏・地方大会での新規入会人数も非常に多い。先日の関西地区大会では、全参加者の半分以上が新規入会者だった!
もし初参加を迷われている方がいたら、気軽に足を踏みいれてはいかがかな?個人知を集合知に高める事、それを広報する事が萬年筆研究会【WAGNER】の役目じゃ!
会合出席率No.1(100%)である拙者も、普段は調整や食糧運搬など裏方に徹している。要するに定例会内で飛び交っている集合知から取り残されている・・・・
そこで今年は時間を作って、自分自身が情報を得る場面を作ろうとしている。WAGNER主催イベントがまばら、かつ、暑くも寒くもない6月はまさに絶好の遠征日和。
先週の神戸・元町 penandmessage. 訪問に続いて、本日は刈谷の萬年筆コレクターのお宅を、中部地区のフェンテの仲間に誘われて参加する。あと1時間で出発じゃ!
正直、体はきつい。が、心は軽い!調整道具をもっての遠征は、どうしても【勤労奉仕モード】に入ってしまうが、手ぶらで行く今回は【単なる遊び人モード】。ワクワク!
昨日は、裏定例会を30分早めに切り上げて、古山画伯の個展におじゃました。
会場の入口から、この角度で目に飛び込んできた絵に圧倒された。
大げさではなく、フィラデルフィア美術館で、セザンヌ、ゴッホ、ピカソの絵が三枚並べて休憩スペースに無造作に展示してあったのに出会ったとき以来の衝撃を受けた。
拙者に絵がわかるはずもないが、インパクトはすごかった・・・ちなみに大きさは1m四方。かなり大きな絵じゃ!
もう一人、こだわり職人の代表とも言える方が、熱心に絵に見いっていた。
右は古山画伯、会場にあふれんばかりに来ている、ファンや教え子のお相手に忙しそう。
左下は絵の細部に見入っている名職人。そう萬年筆界で知らない人はいない【フルハルター】の森山さんじゃ。
【神は細部に宿る】。たとえ専門外の分野であっても、細部まで確認するという森山さんの姿にも感動した。名人は背中で感情を表現できるんだなぁ・・・やさしい背中じゃ!
最後は古山画伯用に調整したParker 45で書かれた絵の解説を受けるらすとるむさん。かなりの技術論を戦わせて、新たな改造のヒントを得たようじゃ。
ちなみに書かれている絵は、らすとるむさんが大好きなにゃんこの絵!帰宅時には荷物が一個増えていたのかも知れない。