以前のBlogで拙者が”パイロットの色彩雫を全て捨てた”と書いた。理由は手に付いたらどうやっても落ちないから・・・。キッチンハイターで手を洗っているという方もいらっしゃったが、あまりに手に酷なので敢えて挑戦しなかった・・・
ところが先日の萬年筆研究会【WAGNER】中部地区大会でつきみそうしゃんが、耳寄りな情報をもたらしてくれた。元町のPen and message. で行われている方法をとれば、色彩雫であっても簡単に洗い流せるとのことだった。
そこで色彩雫を買ってきて実験してみた・・・

まずは拙者が今までにやっていた手法。左端は色彩雫の紺碧を左手に綿棒で塗り、ヘアードライヤーで火傷しそうなほど乾かしてから、石鹸で洗った状態。
真ん中はユーロボックスで教えてもらった独逸製のハンドクレンザー。これを使えば、色彩雫とカーボンインク以外は嘘のように綺麗になる。まずはそのREDURANで手を洗ってみると・・・だいぶ色は薄くなったが、さすが色彩雫!まだ手は紺碧に染まったまま・・・

これに左端のアルカリイオン除菌クリーナーを吹き付けると、ほとんど色は流れ落ちる。とどめにメラミンスポンジで擦ると、右端のように手は元通りに綺麗になる!これはすごい!手にやさしい色落としを追求した結果見つけた方法であろう。さすが女性らしい発想と感心!
色が落ちていく過程をつぶさに観察していると、最も効果があったのはメラミインスポンジ。アルカリイオン除菌クリーナー無しでもいけるのではないか?と考えて追加実験してみた。
上と同様にドライヤーで乾かした色彩雫をメラミンスポンジだけで擦ってみたが、これだけでも綺麗になった!
ただしかなり力を入れて擦るので、メラミンスポンジはボロボロになるし、時間もかかる。やはりアルカリイオン除菌クリーナーとの併用の方が、はるかに効率的。
また手のひらではなく、指先の指紋の部分を綺麗にする場合には併用効果が一段と高かった。
ちなみにプラチナカーボンインクも綺麗に落ちた。ただし爪の間に入ったカーボンインクを綺麗にするには、やはりロットリング洗浄液との併用が必須!
アルカリイオン除菌クリーナーは、ほとんどのインクを一瞬で薄くしてくれるpH12.5の強アルカリの液体だが、水酸化ナトリウムのように手を冒したりはしない。ただの水なので飲まなければ人体に影響はない。
水道が近くにない場合には、アルカリイオン除菌クリーナーを噴霧してインクの色が消えたら、そのままハンカチで拭えばよい。実に便利じゃ!
気をつけるとすれば、インク誘導液に浸してインクフローを良くしたペン芯を浸すとインク誘導液効果が無くなってしまうこと。
消費量が多いので、そう安いクリーナーとは言えないが、効果から評価すれば超お薦め品じゃ!これで【色彩雫】が再び楽しめることになった!