【Pelikan Red Book】 その1 ・・・ 目次

それでは本日から【Pelikan Red Book】の紹介を始めよう。表紙の後のページに出てくる最初の文字がこれ。
なんとも表現しにくい色だが、強いて言えばショッキング・ピンクか?それよりやや濃いめかな?
いすれにせよペリカンのイメージ色ではない。なんとなく東南アジア系の色。底抜けに明るい感じがする。近年のポップなペリカン萬年筆カラーを彷彿させる。スーベレン系というよりも、ペリカーノ系の色合いといえよう。

文字は理解できないので、まずは絵の頁から。左画像は2頁目。これは1909年の作らしい。
1909年といえば、Pelikanが萬年筆を発売する20年ほど前。どうやら絵の具のコマーシャルのようじゃな。
それにしても男物の衣装(左前)に、振り袖がついて、女帯で、中国靴のようなサンダル履き。そして芸者頭に口髭というハチャメチャなオッサンがペリカンを色づけしている。
ペリカン社は、この絵というかポスターで何を訴えかけたかったのだろう?
このポスターだけから想像すると、【不気味な男が経営する絵の具の会社の工場が、ハノーバーとウィーンにありますぞ、ヒヒヒ・・・】かなぁ・・・

こちらはこの本の目次。7頁、17頁、39頁、61頁に歴史が書いてあり、その間の頁は、その期間に発売された製品を紹介している。
そしてところどころに古いポスターなどが掲載されている。そのポスターが拙者にとっては一番嬉しい。
170周年を記念して2008年に発行されたレッドブックだが、150周年以降はリアルタイムで知っている。また150周年記念の同じ主旨の本は持っている。ということになれば、それらに掲載されなかったポスターこそが興味の対象になる。ただドイツ語が読めれば話は別だがな・・・
ともあれ、来週はペリカン創業のころからの話、すなわち、1838年からの資料を紹介する。
Posted by pelikan_1931 at 06:50│
Comments(6)│
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文献研究
mercuryo しゃん
たしかに! 林真理子の有名なコピー
【ルンルンを買っておうちに帰ろう】といっても、ポスターと意図が添えられていないと意味不明ですよね。
Tusche(トゥシェ)=水彩,水彩絵の具,墨・製図用インク,マスカラ(名詞)なのですが,tuschen(トゥシェン)になると"水彩で描く"あるいは"墨を入れる","マスカラを入れる"(動詞)になります。
絵から見て製図や化粧とは関係ないようですので水彩でしょう。
ただ水彩絵の具が当時画期的だったかどうかはわかりません。。。
ポスター広告は意図が判らないとコピーを訳しても意味がありませんね(汗)
Ku¨nstlerは芸術家,farbenは色をつける,ですが・・・このおじさんは芸術家?
mercuryo しゃん
当時は水彩絵の具というものが画期的だったんでしょうかね?
Mont Peli しゃん
日本に長くいる女性であっても、日本人としての生活をしていないと、あのミスコン衣装のような失敗をするのでしょうね。
いずれにせよ、このポスターで、ペリカンは何を訴えたかったのか?その意図が理解できないのも、拙者が当時のドイツに住んではいないからでしょうな。
ひょっとすると、前衛的な絵(版画?)を書く、芸術国として見られていたのかもしれません。
拙者は、小学校低学年の時、音楽教室に貼り出されたハイドンやモーツアルトのイラストのせいで、米国以外は、全員が長髪でパーマをかけていると思っていた。パーマをかけていないのは米国のフォスターのみと・・・
「”ペリカン”-
水彩絵の具で描く
ギュンター・ヴァグナー
芸術に色を付ける-工場
ハノーバーとウィーン」
ですかね。(一部意訳)
10年ぶりに独和辞典を開きました。。。
目次も訳してみましたが,あまり意味は無かったかと(笑)
風刺絵ならともかく企業広告のイラストとしては、ハチャメチャで日本や
東洋文化への無理解丸出しですが、批判が噴出したミスコン日本代表
の衣装に比べれば、まだ、慎みが感じられますね。