Montblanc カレラ 14K-EF 何故部品箱に入っていたのか?

一ヶ月ほど前、ある部品を捜すために、オシャカにしてしまった萬年筆の部品をごちゃごちゃと入れてある靴箱の中を引っかき回していたら、Montblanc カレラが出てきた。部品箱に入っているのに、何故か全てが揃っていそう。書いてみたら実にすばらしい書き味。ラッキー!てなもんで引っ張り出して、整備し、そのままミニ・ペントレに並べていたのだが、ふと不安になった。
昔の拙者はいまよりも厳格な性格だったので完品を部品箱に入れるわけがない。何か不具合があるのではないか・・・ということで、調べて見た。左の画像で見た限りでは特に問題はなさそう。コンバーターが高級な物に変わっているくらいじゃ。


ペン先はEFだが、当時は円盤を貼り合わせたような形状ではなく、ごく小さなペンポイントだった。従って当時の拙者の腕でも簡単に調整出来たと見えて、書き味はなかなか良い。細字調整が苦手だった当時の拙者にしては極上ともいえる書き味!
スリットにも破綻がなく一直線に伸びている。少なくともペン先を見る限りでは、この萬年筆を部品箱に入れる理由は無い。

ペm芯はなんとオレンジ色!このカレラが何本製造されたのかはわからないが、専用のペン芯を作ったのか!
もっとも金型は一緒で、注入する樹脂の色を変えただけなので、金型代がかさむことはなかったであろうが・・・もし国産だったら、この樹脂の耐久性を調べる為の人件費を原価に参入すれば、けっして作らなかったであろうな。Montblancは耐久性を調査したのかな?

どこにも破綻はなさそうなので、再度くみ上げてみた。購入当時は、萬年筆のほかに、これを立てるタイヤ型のペン立てがついていたが、それは過去にペントレで販売した記憶は残っている。とすれば、この萬年筆には絶対に欠陥がある・・・と考えてルーペで調べていて気付いた!

キャップのストッパーを軸受けにねじ込む際の金属製のリングが抜けている。これが無いと、首軸を軸受けにねじ込む際、力がはいると、透明窓を割ってしまう。そうでなくても脆い樹脂製なので、この金属の輪がなければ萬年筆としては使えない。
さすがに、Montblancに傾倒していたころの拙者はよく見ていたなぁ・・・これを1ヶ月以上見逃していたとはなさけない・・・
Posted by pelikan_1931 at 06:00│
Comments(5)│
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萬年筆紹介
インクウィンドウの色について追加を
カレラのカタログによれば522PGも5225PGもクリアイエローのようです。
金色リングの有無はわかりません。
手元の522PGがグレーのインクウィンドウなのは、オリジナルのものが割れてしまい、他のペンと交換したのかもしれません。
あるいはカタログ通りではなく、グレーのものもあったのかも、、、。
皆さん 貴重な情報ありがとう!
カレラのピストン吸入式は実物を見てみたいですぅ。
カレラのインクウィンドウには少なくとも3通りがあるようです。
黄色の透明プラスチック
522P(スチールニブ・黒/黄・カートリッジ式)
522 (スチールニブ・黒/黄・ピストン式)
灰色の透明プラスチック
5225P(スチールニブ・黒/銀色・カートリッジ式)
灰色の透明プラスチックに金色のリング
522PG(14Kニブ・黒/黄・カートリッジ式)
14Kニブで黒/銀ボディーの5225PGは見た事がありませんので、ウィンドウの色は確認できていません。多分灰色+リングと思われます。
ペン芯の色は手元にあるもののうち5225P一本をのぞきクリーム色あるいはオレンジ色です。最初の一本がオレンジ色だったので、ずっとカレラとはそういうものだと信じており、珍しいとは思いませんでました。
220/221用の金属リングなら余ってますよ〜
カレラに合うかはわかりませんが。。。
ところで気になったんですが,カレラのキャップストッパーって黄色ではなかったですか?
普通のカレラのペン先は スチールなので
これは 金ペンが 付いていて
しかも オレンジペン芯!!
高級カレラです。
カレラには ピストン式もあります。