The Pen Catalogue 2012 を眺めていて衝動的に欲しくなったブラックキャビア軸を入手した。FとBを入手し、Fにインクを入れて使い始めた。
日ごろ国産萬年筆やPelikan M800/M400に調整を施して使っているのと比較してはかわいそうだが、すさまじい書き味だった・・・
まるで五寸釘にインクをつけて書いているように硬い!ルーペで確認して納得した。これだけお辞儀していれば多少の筆圧ではビクともしまい。新キャラの圧ちゃんならともかく・・・
なかなか調整にもなじまなくて苦労した。途中で何度か捨てようかと思ったほど。このイライラ感は20年ぶりかも?それほどうまくいかない。
原因は黒いエナメル?が塗られたペン先。周囲を研磨すると見栄えが悪くなってしまうため、見栄え重視の拙者には削れない。従ってこれ以上書き味を柔らかくする事も出来ない。
いわんやインクフローを改善するためにスキマゲージを入れる事も御法度。せいぜいペーパーを挟んでスリスリする程度。
幸いなことに、ストレスが頂点に達する前にある程度の書き味になったので、多少我慢しながら使っている。実はこういう状態にある萬年筆が一番使われるのじゃ。
書き味が良くなった萬年筆からは興味が薄れてしまう。どうしても書き味が悪い萬年筆に入れ込んでしまう・・・不思議。
40年ほど前の西武新宿線都立家政駅の近くにあった蕎麦屋のカレーライスのよう。洋風のカレーライスと比べると不味いのだが、その不味さを確認したくて週に1回は食べていた。つまりは大好物だった・・・・