筆記具関連四方山話 【 Pelikan M600のキャップを後ろに確実に挿すには? 】

過去にも何度か指摘しているが、Pelikan MXXシリーズの中では、M600が一番苦手。その理由はキャップを尻にキッチリと挿すことが出来る個体が少ないから。
左画像の一番下が最近発売されたM600の通称【白亀】。2本所有しているが、1本はまったくキャップが後ろに挿さらない。M300、M400、M800、M1000ではあまり見かけない症状なので非常に気持ちが悪い。
先日の元町での萬年筆研究会【WAGNER】で、3人の方々から 【このカタカタがイヤでM600が好きになれない】という意見が出た。
そこで色々試してついに対処法を発見した!それは・・・・

胴軸の一番尻軸よりの部分をサンドペーパーで研磨し、そのあとで付近を【サンエーパール】で磨いて傷を消してしまうのじゃ。
調査の結果、キャップが後ろから挿せない個体は、キャップの内壁が、この胴軸のエッジで止められ、胴軸に被さるところまで入っていかないから・・・とわかった。
そこで、胴軸の最後端部分を研磨したところ、モノの見事にキャップが後ろから挿せた!大成功じゃ!
わかったのは、Pelikan MXXシリーズでは、キャップは尻軸に挿すのではなく、胴軸に挿しているということ。コレさえわかっていればもっと早くから対応が取れたのだがなぁ・・・
この作業で注意すべきは、あまりに削ると、ピストン機構を胴軸にねじ込んでいる部分の耐久性が落ちること。やりすぎないようにな!
Posted by pelikan_1931 at 07:00│
Comments(4)│
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萬年筆紹介
pelikan_1931さま
>キャップを尻軸に挿した時にカクカクするのを直す方法
まさに私が探していた改善方法です!
念入りにイメージトレーニングしてから研磨してみようと思います。
万年筆初心者さん
ここで紹介している方法は、キャップを尻軸に挿した時にカクカクするのを直す方法です。
ペン先側にキャップをねじ込む時とは違います。
もし、後ろに挿す場合ならこの方式は使えますが、軸に傷を付けやすいのでお気を付け下さい。
一年以上前の記事にコメント失礼致します。
約1ヶ月ほど前にM600を購入しました。
帰宅してすぐにキャップがカタカタなる症状に気が付き、とあるお店からペリカンへ修理依頼をお願いしました。
先日、修理が終わり手元に戻ってきたのですが、キャップの勘合に異常はなしとの回答でした。
(ペン先にも異常があり、そちらは交換されて改善されました)
中小企業でモノづくりに携わる身としては、この勘合で異常なしと言えるペリカンに少々驚いております。
この記事の研磨する方法は、このカタカタ症状の改善方法にあたるのでしょうか?
所有する万年筆の中で一番高いものなので、自分で研磨しようか迷っております。
そうですか。M600はグリーンとブルーのストライプを色違いで2本持っていますが、キチンとキャップがささるので記事に驚きです。店頭で試筆して見なくちゃ。