今回の生贄はアガサ・クリスティー。Montglanc 作家シリーズ初期の限定品。拙者は早い段階でインペリアル・ドラゴンを伊東やで定価で購入したので、それほどアガサには思い入れがない。
ただ眼にルビーが入っているということで、女性にはかなり人気のモデルだったはず。定価では10万円以下だったはずだが、その後かなり値段が上がっていった。
Montblanc の限定品の例にもれず、キャップを後ろに挿すとリアヘビーなうえ、キャップを尻軸に挿す構造なので、誤ってピストンが回ってインクがダダ漏れしてしまう事故も起こりやすい。
ぎゃー!超コテ研ぎだぁ!コテ研ぎの始祖といわれる神戸の鞄職人でも目をむくような超コテ研ぎ!長年ペンポイントを眺めてきたがこんな立派なコテ研ぎは初めて!
通常筆記でここまでコテにするのは、超高筆圧の人でも20年はかかろう。またその場合は、軸もボロボロになるほど酷使されているはず。
どう考えてもサンドペーパーか砥石で擦ったとしか考えられない。海外であれば砥石の方が可能性は高いかもしれない。
またペン芯はヘミングウェイと同じ設計で小型の、通称ヘミングウェイペン芯(名付親は拙者)。これはエボナイト製ペン芯と同じ径であり、かつニブストッパーがないのでペン先とペン芯の位置関係を自由に変えられる。
これを何故現行の型に変更したかといえば、その自由度が我慢ならなかったのであろう。100%作り手側の論理だが。これはPelikanのソケットにある溝も同じこと。
こちらが清掃し、ペンポイントの形状を整え、スリットを少し開いた状態。Montblancではヘミングウェイの直前からペン先にコストカット穴を開けるようになった。従ってNo.146タイプのペン先を使う最初の限定品であるメディチにもコストカット穴があるので、当然アガサにもある!
ペン先のヘビの顔をよく見ると何故かとぼけていて愛嬌がある。 以前にMontblancの限定品で胴体がNo.149タイプでクリップが金無垢の龍というのがあった。
世界のコレクターをして【ツチノコ】 と言わしめたほど愛らしい?龍であったが、それを彷彿とさせるとぼけた蛇顔じゃ。拙者の持っているNAMIKIのパンダも相当偏差値の低い顔をしているが・・・