筆記具関連四方山話 【 紙様のできません 】 その3

【紙様のできません】シリーズ その3
ホームズ氏の分解シリーズ その1【ふぃいど】 の研究
万年筆のインクフローは空気の通り道を如何に作るかにかかっている。
それにしても装飾的で美しい萬年筆じゃ!
Posted by pelikan_1931 at 07:00│
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萬年筆紹介
紙様さんへ
メイビートッドの歴史解説ありがとうございます。
製造時期が分かったのは大きな収穫です。
もう一本、随分後のアイドロッパーがあって、イングランドとありますので、1910年位の物と推察します。パテントさえも刻印されていないように見えるので、アイドロッパーとしては後期の物ですね。
ここで簡単に 「マビートッド社」について。
1880年頃からアメリカで作り始め 後に英国へ移る。
「スワン」はブランド名。
1843年 ニューヨークでマビー氏とトッド氏が会社設立。
ペンシルケースやペンケースを製造。
1847年 ペン先メーカーだったバード兄弟が加わる。
1873年 「マビー・トッド&バード ニューヨーク」設立。
1878年 万年筆のパテント取得。
この頃から「万年筆」を製造開始。
1890年頃 → 墨詠さんの持っているもの。
→ 胴軸刻印は「マビー・トッド&バード NY」だが
ペン先刻印は「マビー・トッド&CO NY」と
異なる。???
「バード」捜索願い。
1884年 ロンドン支店。
1900年頃 → らすとるむさんの持っているもの。
1906年 バードが外れる。
1907年 「マビー・トッド&CO ニューヨーク」と社名変更。
1909年 英国で万年筆を製造開始。
「マビー・トッド&CO イングランド」
→ 画像のシャトレーンは この頃のもの。
ペン先は ニューヨークから輸入。
1915年 「マビー・トッド&CO ニューヨーク」を売却。
墨詠さん。
ありがとう!!
おっと!PATデイトから私のよりはるかに古いものですね
それでもニブにはBARDがいないんですね!
そもそもBARD刻印ニブはなかったのでしょうか?
ここで全国のマビラーにお願いです
是非、BARD刻印のペン先の目撃情報をお寄せください。
よろしくお願いします。
紙様さんへ
件の萬年筆は、廉価版で製造された物ですね。止メ式のご先祖様では?
萬年筆の製造は、日本のどこの地域か?どこの製品をお手本としたかで形状が変わりそうですね。
広島ならイギリスとか?
らすとるむさんへ
軸刻印は
THE SWAN PEN
PAT.FEB.8.81.FEB.21.82.MAR.6.88
MABIE.TODD&BARD,NEW YORK
尻軸にモデルナンバーが4661とあります。
ペン先は
BROAD POINT
MABIE
- -
TODD
&Co
- -
NEWYORK
です。
BARDは無かったです。
刻印もちょっと違って、色々なパターンがありそうです。
紙様へ
胴軸インプリント
THE SWAN PEN
PAT.OCT.2'86.MAR.6.88.JULY9'95
MABIE.TODD&BARD,NEW YORK
尻軸にモデルナンバーと思しき 3512
です。
らすとるむさんへ
>>丸穴ではなく楕円長穴なのか?
両ベロのオーバーフィードに隠れて見えなくするためではないか<<
日本製・両ベロのペン先は ほとんど楕円長穴ですが
丸穴も存在します。
その丸穴はオーバーフィードに隠れて見えません。
丸穴でも たとえハート穴でも オーバーフィードには
隠れてしまいます。
>>BARDがいない・・・何処へ行ったのやら???<<
軸刻印は MABIE TODD & BARD なのでしょうか?
MADE IN ・・・どこですか?
ENGLAND ?? NEW YORK ??
墨詠さん。こんばんは。
しつこくてすみません。
そのBARDのニブ刻印は判りませんでしょうか?
BARD時代のADを1枚発見、そのニブは&Coでした。
もしかしたら・・・ニブには最初からBARDはいないのかも??
墨詠さんへ
>>日本に関しては、米国や西欧の萬年筆の変遷の仕方と
違うような気がします。<<
欧米物直輸入から始まり だんだん自作するように
なってゆきますが 当然お手本は欧米物です。
日本から注文してロンドンで作らせた物もあります。
ああ それは「インク止め式」さんが
実物を持っているので
ペン先・ペン芯の詳細を ご報告お願いします。
そのペンは 丸善の「オリオン」と言います。
気になって両ベロのスワンの胴軸を見てみたら、MABIE TODD&BARDでした。
矢張ペン芯の形は今の常識とは異なり、一言では表し辛い形状をしています。
ウォーターマンを除いて、1900年前後のペン芯は変わったものばかりのようです。
あと、ペン芯形状で面白いのはセーフティですね。
ムーアやオスミアの物は非常にシンプルで、普通に使えるのが不思議な位です。
こんにちは。
>>何か別の目的があるのか?
普通は楕円長穴は切り割りを延長してペン先が左右に開きやすくして柔らかさを増しているのではと考えます。では、なぜ丸穴ではなく楕円長穴なのか?両ベロのオーバーフィードに隠れて見えなくするためではないかと・・・?当時の美意識がそうさせた??もともとディプペンにはスリットのみで穴が無いので穴あきは非常に下品に見える・・・・。穴は隠すのが常識??。
さて、自分のBARDのニブ刻印は
MABIE
- -
TODO
&Co
-N.Y-
何じゃこりゃ〜〜BARDがいない・・・・何処へ行ったのやら???
あと、
日本製の両ベロ萬年筆は、欧州の両ベロ萬年筆に比べ、製造された年代が随分遅く、この辺りも解決の糸口になりそうな気がします。
これは、難しい問題ですね。
日本に関しては、米国や西欧の萬年筆の変遷の仕方と違うような気がします。
軸の作りはデラルーが元となり、ペン先は別の下ベロ萬年筆のペン先を元にして作っている?
元々日本と欧州は毛筆の縦書き、ペンを使った横書きと随分筆記文化が異なり、海外萬年筆では実現出来ない文字があったのではと推測します。それを改良しようとした結果、両ベロペン先根本の形状に現れたのでは?
また、軸はデラルーの形状が良く、ペン先は別のメーカーの形状が良いとなって、そのペン先が下ベロのハート穴付きのペン先であったとか?
推測が多くなりますが、この辺りは考えるとなかなか面白いですね。
墨詠さんへ
>>この時代のペン先は殆どハート穴はなさそうな気がします。<<
日本製の両ベロ・ペン先には 「楕円形のハート穴」があります。
何の為にあるのか?
空気取り入れでしょうか?
WATERMAN型のペン芯ならば 明らかに「空気取り入れ」です。
しかし 両ベロ・ペン芯だと そこから空気が入ってゆくのか???
「楕円形のハート穴」は必要ないようにも思えます。
何か別の目的があるのか?
ホームズ氏に訊いてみます
。
墨詠さん
ありがとうございます。
悪人が板に付いてきた様子で何よりです。
>>ペン芯については・・フロー過多になる物しか見た事がありません。<<
同感です。現在使うには 「インクが出過ぎ」です。
しかし 当時はこの位で丁度良かったのかも?
昔はインクの粘度が高く ドロリとしていたとか・・・?
らすとるむさん
毎度ありがとうございます。
>>このスワンのニブのハート穴はどうなっていますか?<<
スワンは 円形です。
サンエスは 楕円形です。
ペン先全体の形状は 上から見ると「段差」がある
=後ろの幅が狭い 形状です。
>>「普通すぎて面白くない方」<<
これはトラップです。あえてミスリードしました。
「面白くない」のは 10年20年先・・・。
らすとるむさんの好みが自分の影響とは驚きました。
という事は、ここ3、4年位の影響ですね。それまでは止メ式のみだったかと思います。
今のペン芯と違って、1900年代初頭のペン芯は興味深い物ばかりです。若干改良すれば、現代に復活できそうな物もありそうです。
ペリカンは、星を合わせてから書くまでの時間がネックですが、実用性もなかなかありそうです。
墨詠さん、すみません。
すっかり悪者にしてしまってごめんなさい、でも引っ張り出せて大成功です。
そもそも、私がこんな風になってしまったのは・・・墨詠さんの影響ですから、これは仕方がないことです。
さて、ディプペンの時代はペン芯が無いのでペン先には穴がなく、それを万年筆にまず転用したと考えています。ポール・E・ワートのも穴が無いですね。ワートのペン芯には大きな空気穴がありますがインク溝がないのが特徴ですね。それでもインクが出てきて字が書けるので不思議です。
こんにちは。
悪影響?の墨詠です(^_^;)
この時代のペン先は殆どハート穴はなさそうな気がします。ペン先形状は、更に昔のディップペン先の形状そっくりの様に思います。ディップペン先にはハート穴はありません。
嘗ては、ディップペン先に金ペンがあったようですし、萬年筆に付ける物も同じ物を付けたと考えられます。
結論としては、ペン先にハート穴の無いヨーロッパ製のペン先はディップペン先の形状と同じでは。
また、ペン芯については、両ベロ、上ベロ時代は、設計に精度がついていかず、首軸と胴軸の継ぎ目やペン芯と軸の隙間から空気が流入して、フロー過多になる物しか見た事がありません。
ブロッターもそれを受けて、必需品であった物と想像します。
私が使う時は、上手くフローを抑えて使うようにしています。ペン先は非常に軟らかく、簡単に割れますので、使い方にも注意が必要です。ですが、その上で字を書くと現代の文字とは雰囲気が変わり、気に入っています。
こんにちは。
すいません、「普通すぎて面白くない方」・・・いやいや、これは多分あの人「墨詠」さんの悪影響で・・・古いスワンは分解していると変な面白い物が出てくるんです。例えば捻ったワイヤーだとか正体不明の軽合金・・・マグネシュームだったらどうしよう・・・インクと反応して発火するんじゃないかとハラハラドキドキ!胴軸内に訳の判らないオーバーフィードのようなものが入っていたり・・・まるでびっくり箱状態が面白い。
これは、ロッキングキャップのものですし装飾性の高い充分に面白く価値の有る万年筆です。段々時代が下がるにつれて実験性が薄れてしまうのは仕方のないことだと思っています。変な書き方ですみません。
さて、空気溝ですが、確かに左右の溝からも空気の流入はありそうですね、ただ、主目的が4本全て空気溝と言うより左右はニブ固定用の溝といった方が夢のある話になるのではと思った次第です。
オノトにはこの空気溝がありません、その代わりにアンダーフィードの下部に大きな空気溝がありますね、ペン先にも細長い楕円形のハート穴がありここからも空気が流入しているかもしれませんね。
ところで、このスワンのニブのハート穴はどうなっていますか?
自分の物にはハート穴がありません。
らすとるむさん
ご指摘ありがとうございます。
ホームズ氏に訊いてみましょう。
>>スワンの・・・上下の溝は空気溝で左右の溝はペン先をはめ込んで固定するための溝<<
4つの溝は 全て首軸内側の「端から端まで」
「同じ深さで」切ってあります。
もし ペン先を嵌め込む為なら 途中まで切ってあれば良いわけです。
もちろんペン先を嵌め込むガイドにもなりますが
ペン先は薄く溝との間に 隙間があります。
そして 溝の後端はインクに接触しますので
隙間から空気は 必ず入り込む・・・
との事です。
らすとるむさん
ありがとうございます。
製造年は 「ランブロウ・すなみ氏訳」本からです。
>>このシャトレーンはMABIE、TODD&BARDの時代の物でしょうか?<<
>>BARDが抜けちゃった後のスワンは。<<
胴軸刻印 THE SWAN PEN
MABIE TODD & CO.
MADE IN ENGLAND
ペン先刻印 MABIE TODD&CO N.Y.
バードが抜けたのが1906年
社名変更が1907年
ですから レポートの「1903年」ではなくて
「1907年」以降の「普通すぎて面白くない方」です。
ペン先はニューヨークから輸入してます。
むとさん
毎度ありがとうございます。
空気量・調節は 素材・取り付け位置・長さなど
試行錯誤の連続です。
自分は「クリア・ファイル」を細かく切って使います。
また「スポンジも良い」との情報もあります。
こんにちは。
サンエスの両ベロのペン芯はオノトの物とよく似ていますね!
ほとんどパクリと言ったら失礼でしょうか?
スワンはセクションの内側に空気溝が仕込んで有りますね!
私は上下の溝は空気溝で左右の溝はペン先をはめ込んで固定するための溝だと思っていましたヨ!本当のところどうなんでしょう?
さて、L.E.WATERMANが1884年にペン芯の特許を取って万年筆に本格参入しますがそれ以前から存在する万年筆メーカーは意地でもWATERMANのペン芯の優秀性を認めたくなかったのでしょうね。しばらくは非ウオーターマン型のペン芯を各社工夫していて面白いです。そのうちウオーターマンに逆らうのをやめてみんな同じようなペン芯になってしまいますネ。
サンエスも遅いよ気がつくのが!1920年まで気がついていなかったとは・・・・・。もっと遅いメーカーがあったら面白いデス。
さて、さてこのシャトレーンはMABIE、TODD&BARDの時代の物でしょうか?
BARDが抜けちゃった後のスワンは普通すぎて面白くありません。
では、では。
神様、先日はありがとうございましたm(__)m
結局、発砲スチロールでは、インク漏れが発生し、
銅板の代わりに、プラスチックの薄い板をペン芯の
スリットに入れ、銅板と同様の効果が有りました。