今回の金沢大会では、数多くの生贄をお預かりしたのだが、とりわけこいつには狂喜乱舞した。左下欄の【過去30日間の人気記事(アクセス数の多い順)】で、最も人気の高い投稿である
筆記具関連四方山話 【 Montblanc No.149 18K-EF 伊東屋スペシャル? 】に必要な検証用萬年筆なのじゃ。
提供して下さった Katchanさん、ありがとうございます。毎日、このBlogの記事を隅々まで何度も読んで頂いていないとわからないはずの拙者のニーズを察知されていたとは!
Katchanさんのメールアドレスがhotmailのため、拙者の入っているプロバイダーからはメールが送れませんので、こちらもhotmailからメッセージを送らせていただきました。届いているでしょうか?
いずれにせよ、会員登録はさせていただきました。
ブツは、現行品のMontblanc No.149 18K-M。なんてったって、ペン芯の形状がデュマと同じか?ヘミングウェイの頃よりペン芯の径が太いのかを知りたかった。
ぺん先は金銀金の塗り分けで、コストカット穴あり、切れ込みありで、一見するとヘミングウェイ用と同じに見えるが・・・
ヘミングウェイ用ペン先はエラ張りで、こいつはエラ普通なのかもしれない。画像だけでは判断がつかない。
こいつについていたのは、このペン芯!おお、デュマと同じく、根本が細くなっている。
また径もヘミングウェイ用よりも若干太い。このペン芯を1980年代のNo.149の首軸に差し込もうとしても無理!ワクワクしてきたぞ!
こちらは上から1980年代のエボナイト製ペン芯、その時代の萬年筆を修理に出すと取り替えられてくるペン芯、そして一番下が今回のペン芯じゃ。
いままで気付かなかったが長さが違う。どうやらソケットの最深部が少し狭くなっていてそこまでペン芯を押し込む形状になっている。
これはおそらく、Montblanc最大の弱点と言われたインク漏れ対策であろう。フルハルターのHPによると、ペン芯が新型になってから飛行機に乗ってもインク漏れを経験したことが無いとか。
ではと、ソケットを比べて見ると、現行のソケットの方がかなり長い。またソケットの内径は旧型が7.3ミリであるのに対して、新型は7.5ミリと0.2ミリほど太くなっている。
ペン芯の外側をノギスで計測するのは非常に難しいのだが、ソケットの内径であれば簡単に計測できる。ちなみに旧型はエボナイト製で新型はプラスティック製。
新旧のペン芯の裏表は左画像のようになっている。ヘミングウェイ互換ペン芯とデュマペン芯とでは、途中までの設計も微妙に違うが、理由は分からない。
ただ、この新型ペン芯(デュマ型)が付いたNo.149は非常にインクフローが良い。
旧型ペン芯ならもう少しスリットを拡げたいなぁ・・・という場合でもインクは問題なくドクドクと出てくる。これで本当にインク漏れが無いなら最高じゃな。
いままでデュマ型ペン芯を半端物扱いしていたが、性能的には数段進化していると思われるが、美的には日光の手前(今市)!
性能が良くなるにつれて個性もなっていく気がする。やはり長澤まさみよりは野川由美子の方が魅力的かな?
調整前のペン先の問題は、筆記感の問題だけ。段差があるわけでもなく、引っ掛かりが大きいわけでもない。ただ、大きな球の一点で書かせるような丸研ぎなので、書いていてガサツな筆記感なのじゃ。
そこで・・・・