2012年08月28日

ジャンク市に関するアイデア募集!

前回のアンケートは、ジャンク市に関する必要性をヒアリングするものであった。

(1) あなたは、壊してしまった萬年筆を保存していますか?それとも捨ててしまいますか?
(2) ジャンク品や部品が販売される場があれば参加しますか?
(3) その場で修理人(有料)が常駐していれば修理をお願いしますか?
(4) そのような場で、自分の壊れた萬年筆の部品を販売できるとしたら、参加しますか?


アンケート結果は・・・

(1)に対しては、 Yes:26票   No:3票
(2)に対しては、 Yes:27票   No:2票
(3)に対しては、 Yes:20票   No:10票
(4)に対しては、 Yes:25票   No:4票   


通常のアンケートに対して回答社数が60%なので、回答者以外は特に興味は無いと仮定し、20票をNo.に加算して修正すると・・・

(1)に対しては、 Yes:26票   No:23票
(2)に対しては、 Yes:27票   No:22票
(3)に対しては、 Yes:20票   No:30票
(4)に対しては、 Yes:25票   No:24票  
 

どうやらジャンク市を望んでいる人の心の中には・・・

・ある程度自分で修理が出来るし、壊した萬年筆の部品も持っているが、部品不足修理できない萬年筆もいっぱいある。
 従って、部品調達の場が出来るならぜひ参加したい!

リチップ等の高価な設備が必要な修理以外は、出来れば自分で修理したい。

壊した萬年筆の部品は持っているが、それらを整理して値段を付けるのが面倒。そもそも何の部品かわからないものも多い。

・フィンが折れたペン芯や螺旋棒がネジ切れた尻軸など使えない部品も多い。といって見ず知らずの人にタダで提供するのもしゃくに障る。

・素人修理のニコイチ萬年筆がオークション市場に流れて顰蹙(ひんしゅく)を買うのでやめた方がいいのではないか。

・修理部品として役に立つものと、未来永劫使えないものを分類して、後者は捨てたいのだが、役に立つかどうかがわからないので捨てるに捨てられない。 


というような複雑な気持ちが渦巻いているのではないだろうか?少なくとも拙者はそう感じた。

壊れやすい部品、欲しい部品というのは、世界中どこでもそれほど差は無い。
たとえば、欲しい部品の代表としては以下のようなものが考えられる;

・各社のペン先
・Montblancのキャップ、クリップ、尻軸、ペン芯、コルク弁
・Pelikanのキャップ、天冠、クリップ、尻軸、ペン芯、ソケット、樹脂弁、尻軸(樹脂製) 
・Vintage萬年筆にたまたま合うペン芯
・Parker 75の首軸、キャップ内のバネ、クリップ、ペン芯、ペン芯から外したペン先
・Sheaffer スノーケルのバネ、管、Oリング、ゴムサック 


少し整理すると・・・ジャンク市での対象となるサービスは以下のようなものと考えられる。

【1】メーカー別に整理された消耗品:ゴムサックやOリングやコルクなどのように、定期的な交換が必要な部品、ペン先、ペン芯の販売
【2】 メーカー別に整理された再利用可能なパーツ:キャップ、クリップ、胴軸、尻軸、首軸、バネ、吸入機構、ネジの販売
【3】部品を集めて作ったニコイチ萬年筆の販売   
【4】 工具・材料等:ノックアウトブロック、尻軸外し工具、ワセリン、シリコングリース、超電解水、ロットリング洗浄液、ルーペ、小分けアスコルビン酸の販売
【5】 メーカー不明のジャンク部品:加工して再利用するしか役にたちそうもない部品の販売
【6】壊れた萬年筆がどうやったら直るかのカウンセリング
【7】そろった部品から萬年筆を再生する修理
【8】持ち込まれた部品に値を付けるオークション。買い手が付かなければジャンク品コーナーへ!買われた部品は【1】〜【3】で値段を変えて販売される。

ジャンク市に買う側として参加する人の立場であれば、目的の部品がどこにあるかがすぐに分かる事が最も重要。

ジャンク市に部品を買い取ってもらう目的で参加する人の立場であれば、出来るだけ高く買って貰いたいのでオークションはありがたい。

ジャンク品売買を目的として参加する人の立場であれば、出来るだけ安く仕入れて高く売りたい。即ち仕入れる機能も重要になる。
仕入れた部品を清掃したり、磨いたり、他の部品と組み合わせたり、由来を説明するだけでも付加価値を上げることになる。 

まぁ、1回はやってみないと課題もわからないので、神戸か、東京で来年1回やってみることにしたい。課題が整理されたら東阪で年間各1回ずつ実施するか、中間の名古屋で年1回実施するかを考えたい。

なをジャンク市というからには、メーカーオリジナル品や限定品の販売は禁止。いわゆるペン先調整は無しで有料修理のみ。
販売されるのは、部品や工具やニコイチのみ・・・という怪しい大会になるが、売り手も買い手も多くないと盛り上がらないので開催は大都市に限られる。

まずは2013年2月10日の神戸大会を目標に準備を進めるが、その練習として2013年1月26日の三島大会(半大会)で真似事をするかもしれない。


メーカー別の整理をするなら、 メーカーの特定と部位を決めておかないと厳しいのだが、大きなカテゴリーとして、どれくらい用意しておけば良いかな?

独逸:モンブラン、ペリカン、その他
英国;オノト、スワン、コンウェイ、その他 
米国:パーカー、シェーファー、ウォーターマン、その他
日本:パイロット、セーラー、プラチナ、その他
それ以外の国

分類;キャップ(天冠、キャップ胴、クリップ、インナーキャップ)、尻軸、胴本体、吸入機構(ピストン、弁、コルク)、ペン先(ペン先、ペン芯、ソケット)、工具、消耗品、ジャンク品(未整理部品)

くらいかなぁ? これらに関してアイデアがあれば、ぜひうかがいたい!よろしく!


Posted by pelikan_1931 at 10:00│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 質問・アンケート 
この記事へのコメント
ジャンクは山のように持っておりますが、高級品は無く、紙様ほか数名の関心を寄せるぐらいの物ですので三島に持って行きます。
Posted by Solipsis at 2012年08月28日 12:55
開催確実になるのであれば、三島に予定を合わせます。

『紙様の修理読本、巻一〜』(続刊希望)

数ページで良いので紙媒体で具現化したら、売り物として良いかと。
私は購入します。
Posted by 蓮覇fe500rs at 2012年08月28日 10:23