2012年08月25日

テストの珍回答 その12

拙者は最近、小学校、中学、高校で実際に行われた試験での珍回答に涙している。そして自分でも正解できない問いや、同じような間違いを犯しそうな問題も数多くある。
そこで、不定期ではあるが、【テストの珍回答】を紹介しよう。

問いと模範解答を最初の頁に、珍回答をつづきの頁に記す。


1:
 英語:次の英文を日本語に訳しなさい。 (大阪府の中学校) 
      【Jane enjoyed a school life.】           

解答→
   ジェーンは学校生活を楽しんだ。  
まぁ。訳せと言われればこれでも良いのだろろうが、訳してしまうと少しニュアンスが変わるような気がする。
enjoyには、いたずらやバカ騒ぎ、恋愛と破局、スポーツや社会奉仕やアルバイトも含めた事を当事者として評価したような感じだが、
楽しんだ・・・には第三者的に【まぁ悪くはなかった、どっちかといえば楽しんだかなぁ】 という消極的な楽しみ方のように思える。
またSchool life といえば学生時代というニュアンスで、学校生活には学校だけでの生活(勉強と部活)のような感じ。
だからこれを直訳してはニュアンスが伝わらない? むしろ珍解答の方がずっといい感じ。


2: 英語:次の英文をを日本語に訳しなさい。 (神奈川県の中学校) 
      【You must leave at eight.】   
  
解答   あなたは8時に出発しなければならない。
そもそもこの台詞はどういうシチュエーションで話されたものなのか?それがまったくわからない。こういう訳を中学校で教えてはいけない。
訳はシチュエーションに合わせて行うべきじゃ。超訳とまではいかないが、ある程度の意訳は必要。
お友達の家に外泊して、そこのお母さんが明日朝のことを注意してくれているのなら、
Hi Tom, you will have to leave at eight tomorrow morning. とか言いそうな感じがする。
Mustってのは人に強制する強い表現なので、いつ鉄砲で撃たれるかわからないような国では、滅多に使うものではないと教わった。
拙者の友人は、時間に厳しい上司との会議に2分遅れた時に、
山田君、きょうは2分も遅れたね。今回君は私を非常にビックリさせてくれた。もし再び君が会議に遅れるようなことがあったら、次回は私が君を驚かす番だ】(直訳)
要するに、彼が言いたいのは、【今度会議に遅れたらその場でクビだ!】。それならそのように訳さねばならない。
もしYou must leave at eight.という場面があるとすれば、お母さんが中学生の子供に注意してる場面くらい。それならそういう訳をする訓練をした方が良い。
従ってテスト問題では、その台詞が出てきた時の場面を詳しく説明し、じゃ、この場合どう訳すの?と聞く方が良いと思う。
さんざん英語で苦しめられた日々を思い返すにつけその必要性を感じてしまう。ヨロシク!


3:
英語次の文を英語に訳しなさい。 (静岡県の中学校) 
      【これは難しい問題だ。】  
 
 
解答   This is a difficult problem.
Googleの翻訳機能に これは難しい問題だ。】  と入れれば【This is a difficult problem.】となるので、間違いではない。
これは難しい課題だ。】 なら
This is a difficult task. 
これは難しい質問だ。】 ならThis is a difficult question. 
いずれも質問の【問題】から考えれば間違いではなかろう。 
従ってこちらもシチュエーションを教えて正しい回答を求めなければならない。政治的な問題なのか、工事の進捗に影響する問題なのか?
あるいはクイズの問題なのか、入試問題なのか、プロジェクト進行上の課題が多すぎて全てを解決するのは難しいというのか?
それによって回答は違うだろう。そういうニュアンスも含めた回答は、英語圏に住んでいればすぐに身につくが、学校で習うだけの英語では難しい。
だからこそシチュエーションも含めて説明する英語教育が必須なのじゃ。もっとも珍解答はそれ以前の問題・・・


4:英語次の文を英語に直しなさい。 (静岡県の高校) 
      【田中博士は大人しい子供だった。】     

解答   Dr.Tanaka was a quiet child.
ちなみにDr. Tanaka was a quiet child.とGoogle 翻訳にかけてみると、【田中先生は静かな子供だった。】となる。
お医者さんのことはみんなドクターと呼ぶのでそう言う訳になったのかもしれない。 
田中博士は大人しい子供だった。】をかけてみると【Dr. Tanaka was a quiet child.】となるので模範回答は間違いではない。
しかし、珍解答は絶対に間違いではないと思うがなぁ・・・何故間違いなのか誰か教えて欲しい・・・ 

1: 英語:次の英文を日本語に訳しなさい。 (大阪府の中学校) 
      【Jane enjoyed a school life.】           

珍解答   ジェーンはスクールライフをエンジョイした。 
ルー大柴のような台詞だが、これって間違ってるの?社内公用語が日本語のままの外資系企業では似たような表現は多々ある。
・JCLのマニュアルをリファーしてください。                        日本人同士の35年前の会話
・ランチョンミーティングにアテンドされますか?    
                日本人同士の22年前の会話 
・ブックキーピングの話じゃなくて、アカウンティングでっせ!
   日本人同士の5年前の会話  
たまに外人がいると・・・
ジョージ!せっかくダイエットしたのにリバウンドしちゃったよ。 (同じ時期にダイエットを始めたジョージに声かけたら・・・)
 Hello, I'm also recovering.  (だんだん体重が戻っているさまを負け惜しみで?表現している)

従って、
ジェーンはスクールライフをエンジョイした。 程度ならりっぱな日本語だと思う! 


2:
 英語:次の英文をを日本語に訳しなさい。 (神奈川県の中学校) 
      【You must leave at eight.】   
  
珍解答→   あなたは8時に育毛しなければならない。 
リ〜ブ21!という和田アキ子の歌声が耳から離れなかったのかもしれないが、育毛のリーブは正しくは【reve】です。
まぁ、苦し紛れの回答なのでしかたないか・・・。ただ常識で考えて、それほど時間にシビアな育毛剤などあるわけはない。サマータイムになったらどうするんですか?なんて質問が来たら笑えるが。


3:英語次の文を英語に訳しなさい。 (静岡県の中学校) 
      【これは難しい問題だ。】  
 
 
珍解答→   I think so.
みんなこれはボケだと思うだろう。きっと先生も生徒を職員室に呼んで説教したかもしれない。しかし、試験の最中の心理状態は一種異常だから・・・
彼(または彼女)にとっては、これは難しい問題だ・・・ というのが、ちゃんと
This is a difficult problem. と浮かんでいて、その問いに対するリアクションを書けと判断したのかもしれない。
なんせ試験場では人間は極限状態。普通ではないのだ。
以前にも書いたが、拙者は高校三年の時の英文和訳の10行ほどで・・
【Duck is a warm-blooded animal.】という書き出しを【Duke is a hot-blooded animal.】 と勘違いして訳した。
アヒルは温血動物で・・・と訳すべきところを、オランダの公爵は頭に血が上りやすい獣のような男で・・・と訳した。
不思議と全部簡単に訳せたので満点間違いなしと思っていたが、仏の平岡先生が一点もくれなかった・・・
試験における生徒のパニック状態を少しでも理解して頂き、お慈悲を与えたまえ・・・アーメン・・・


4:英語次の文を英語に直しなさい。 (静岡県の高校) 
      【田中博士は大人しい子供だった。】     

珍解答→   Hiroshi Tanaka was a quiet child. 
博士をヒロシと読むのは一般的。末は博士か大臣か・・・というお国柄なので、名前に博士(ヒロシ)という名を持つ人は多い。本人はプレッシャーだろうが・・・
だからぁ〜、何度も言っているように英文和訳や和文英訳はシチュエーションを明確にしなければならない。
長い和文の一部を英訳させるとか、長い英文の一部を和訳させるようなのは、拙者が高校生の時から一般的だったが、なぜ中学校や高校で短文英訳が残っているのだろう?
これでは絶対に英語は上達しないじゃろうが・・・ 

Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 萬年筆紹介 
この記事へのコメント
紙様

Dr.Tanaka was chicken ・・・ これいい!
Posted by pelikan_1931 at 2012年08月26日 23:39
1・ じゃあね 援助いい? って
   シュールな人生。

2・ 8つ数える間に オレの前から 立ち去れ!!

   each knee sun she go rock hitch・・・

3・ This is ?????

4・ Dr.Tanaka was chicken

Posted by 紙様 at 2012年08月25日 13:51