2012年09月08日

テストの珍回答 その14

拙者は最近、小学校、中学、高校で実際に行われた試験での珍回答に涙している。そして自分でも正解できない問いや、同じような間違いを犯しそうな問題も数多くある。
そこで、不定期ではあるが、【テストの珍回答】を紹介しよう。

問いと模範解答を最初の頁に、珍回答をつづきの頁に記す。


1:
 英語NGは何の略でしょうか?英語で答えなさい。 (三重県の高校)           
解答→
   no good  
どうして、no good が正解なのか、拙者にはわからない・・・。問題には英語で答えなさいとある。しかも高校の試験。
ならば拙者なら、
I think "NG" means "no good". とか書けという意味と解釈して四苦八苦したであろう。拙者には正しくはどう表現すべきかは分からないが・・・
その高校で、一学期の間授業を受けていて、阿吽の呼吸で問題を理解出来る人は良いが、他の高校の人には、この問い方は誤解を受けるかも?

 
2: 英語 次の英文を訳しなさい  (東京都の中学校) 
      【Your brother speaks English.】   
  
解答   あなたの兄弟は英語を話す。
この場合、単数形なので、弟か、兄か、双子の兄弟か・・・いろんな設定がある。
日常会話として、”Your brother speaks English."と、他人が自分に話すシチュエーションがわからない。
せいぜい、行方不明だった双子の弟が見つかって、どういう弟ですか?と聞いて答えてくれている長い文章の間に、”そうそう、弟さんは英語を話しますよ!”と意外性を話す場面か? 


3:
英語次の英文を和訳しなさい。 (静岡県の高校) 
      【You are honest.】  
 
 
解答   あなたは正直です。
金の斧をあげましょう・・・とでもいうのだろうか?これ本当に高校の試験なの?静岡の高校ってこんなにレベルの低い英語の試験やるの?中学校じゃないの?
と突っ込みたくなる。これもシチュエーションが良くわからない。
いじめたのは誰ですか?とクラス全員が問い詰められて、それは私です!と告白したのだろうか?それに対する先生のお言葉か?でもそのシチュエーションは小学校か、中学だなぁ・・・ 


4:英語 次の英文を和訳しなさい。  (静岡県の高校)  
   【I want to make a phone call.】       

解答   私は電話をかけたい。
これもシチュエーションを書いてあげたほうが、英語教育としては良かろう。急用を思い出して電話をかけたいのか、会議が長引いて次のアポに遅れそうなので電話をかけたいのか・・・
言葉として英語を教えようという日本の英語教育が成功しないのはシチュエーションを無視するからではないか?
シチュエーション重視で、こういう場合は、こう言え!という反復練習をしていれば、日常会話はすぐにマスター出来たのにと残念でならない。
ところで、I want to make a phone call.て失礼ではないのかなぁ? Excecuse me but I'd like to make a phone call.  とか言った記憶がある。
外資系企業の日本法人の小僧だったから、出張できた外人のお偉いさんにへりくだりすぎていたのかもしれないが・・・ 

1: 英語NGは何の略でしょうか?英語で答えなさい。 (三重県の高校)           

珍解答   no god   
これはすばらしい。でも no god を日本語訳するのは難しい。
せいぜい、 神も仏もあるもんか! くらいかな? 


2: 英語 次の英文を訳しなさい  (東京都の中学校) 
      【Your brother speaks English.】   
  
珍解答   あなたの兄弟は、寝言は英語だ。 
超訳として、貴方の行方不明だった弟さんは、なんと寝言も英語で話すほどですよ・・・てのならわかる。
回答者はspeak と sleep を間違えたのだろうが、面白い!
 

3:
英語次の英文を和訳しなさい。 (静岡県の高校) 
      【You are honest.】  
 
 
珍解答   彼は馬です
想像を超えている。honestとhoaseを間違えたのだろう。いくらなんでも人間が彼は馬ですとは言うわけがない。日本語じゃありませんぜ!静岡の高校生、恐るべし!
彼は馬並み・・・というのならりっぱな日本語だが。 


4:英語 次の英文を和訳しなさい。  (静岡県の高校)  
   【I want to make a phone call.】       

珍解答   私は電話機を作りたい 
おお、これぞ want の正しい使い方かも? きっとアレクサンダー・グラハム・ベルの子供の頃の台詞でしょう!しかし、この一連の静岡県の高校を訪問してみたくなった。きっと楽しいんだろうな。
ちなみに
アレクサンダー・グラハム・ベルは、成人してからは”一つの目標達成は、新たな目標の出発点だ  のような名言を数多く残している。

Posted by pelikan_1931 at 07:00│Comments(7) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 先人の教え 
この記事へのコメント
紙様の珍回答の4番が抜群なのでマジレスします。どうしてそうなるのかが良くわかるという点で、珍回答としては最高の部類です。

息子との本日の会話を多少脚色して再現します。

「英語の長文読む時、時間がかかって間に合わない」
「意味を考えながら、英語のまま読む」
「そんなことはできない。日本語に訳さないと何を言っているかわからない」
「例えば、"I want/to make/a phone call"と区切れるだろ? だったら、おおよそ『私の気持ちは/したい/電話かけること』のような意味と対応させながら読む」
「おお、それは知らなかった。」

 見れば、区切られたテキストを音読する練習はやらされていたようだが、単にポーズを入れて発音するだけの作業と思っていたらしい。だから何も身についていない。英文を読めと言われたら、音声を発するだけ。ベタッと単語が並んでいる状態のままだから、意味を取ろうと思ったら、英単語が余らないように、訳語を苦労して並べ替えながら日本語訳を作る。これでは時間がかかるはずだ。そして、さんざん頭をひねった結果"I want to/ make a phone/ call."(私を電話作りと呼んでね)というような珍回答が当たり前のように出てくるのである。

こういう珍回答はよくあるので、「区切りながら読め」という指示はしていたが、それだけでは不十分だったのか。一を聞いて十を知るというのは秀才だが、せめて二くらい知って欲しいところ。現実は、十を聞いて十を知るのは大秀才で、十を聞いて一を知り同時に二を忘れてしまうくらいが普通かもしれないが、「こいつにとっては目から鱗だったんだな」、という場面に立ち会えるのは悪くない。
Posted by やっぱり太字が好き at 2012年09月09日 16:48
紙様さん

3・ You are honest.

あんたは 最高に甘い。

なるほど、ユー アー ハニスト と発音すればそうなりそうです。
Posted by pelikan_1931 at 2012年09月09日 08:34
やっぱり太字が好きさん

珍解答のおもしろいところは、解答を知っている人の意表を突くような事を書かれることでしょうね。

そこから新しいネタが出てくるような気もします(笑
Posted by pelikan_1931 at 2012年09月09日 08:32
やっぱり太字が好きさん

unknown・・・たしかに、ウンコ・・・と発音しそうです。
訛って発音すれば、【ウンクォーン】かな?
Posted by pelikan_1931 at 2012年09月09日 08:30
珍怪盗・・・。

1・ I don’t know.

 「NGは何の略でしょうか?」という質問に
  「わかりません。」と英語で答えた。

2・ Your brother speaks english.

君の兄貴のスペックは 英国人。
  
   speak  →  spec

3・ You are honest.

あんたは 最高に甘い。

   honey( 蜂蜜)の最上級 honest

4・ I want to make a phone call.

私を電話作りと呼んでね。
Posted by 紙様 at 2012年09月08日 18:57
 今日の珍回答答案にはまったく降参だったので、余談をさせていただきます。金の斧の話にからめて、テストというのは通常のコミュニケーションとは違うということを話します。

 正直者のまねをして鉄の斧を落とした木こりが、金の斧を携えた神様に「お前が落としたのはこの斧か?」と問われて、「はい、そうです」と答え、嘘つきとして斧を返してもらえなかったという話ですね。神様は、明らかに相手の斧が金ではないことを知っていながら、「この斧か?」と聞いているわけです。これは明らかに会話のルールに反しています。相手に質問するときは、その答えを知らないことが前提になっています。この場面が通常のコミュニケーションの場であったとすると、神様の態度こそ不誠実です。そこを突いて神様の立場を危うくし、金の斧をせしめてはどうか、という話をたまに学校します。

 なぜこんな話をするのかというと、テストは、神様と木こりの場合と同様に通常のコミュニケーションではないからです。あらゆる設問に対して「先生は答えを知っているくせに」という受け答えをするわけにはいかないからです。

 実は、私自身高校生の時に似たようなことをやらかしています。また、国語の試験で「本文に・・・・という記述があるが、それはなぜか」という設問があり、「それは、著者がそう思ったからにほかならない」と答えたことがあります。答案を返却するときに、どちらも名指しではなかったが、明らかにこっちの顔を見据えて、一人の先生は激怒し、もう一人は「これでは答えにならない」とおっしゃったが、何だかまだ納得できませんでした。

 テストも言葉によるコミュニケーションではありますが、質問者が始めから答えを知っているという点で普通のコミュニケーションとは違う、ということです。クイズなども同様ですね。
Posted by やっぱり太字が好き at 2012年09月08日 12:03
 期末試験なら教科書という共通のシチュエーションがあるので、問題自体はどれも有り得ると思いますが、You are honestへの珍回答は解読が難しいですね。理解できて初めて珍回答と言えるのであって、これは謎の解答す。
 honestを馬と勘違いするところよりも、youを「彼」と和訳しているところが難しい。常識的に考えて、高校生がyouを知らないとは考えにくい。Youと大文字になっているから固有名詞と解釈する可能性はあるが、一般に知られているYouさんは女性である。Youという名前の馬がいるのか。優駿なら馬に結びつくかもしれないが、この解答にはまったくつながらない。

 実際の解答としては、こんなのもあるとは思われますが、わざわざ珍回答として拾った理由は何なのでしょうね。誰か名解説でスッキリさせて欲しい。

 理解不能な時に使うローマ字読みの技も「ヨウ アレ ホネスト」では無益のようです。しばらく前に英語を読もうとしているのに「ウンコ ウンコ ウンコウン」と苦し紛れのうめき声を発している場面に遭遇したが、彼の視線の先にあるのはunknownという単語であった。

Posted by やっぱり太字が好き at 2012年09月08日 11:00