この2本はグリーン軸のレアロだ。いずれも仙台の文具の杜で購入した物。
それぞれ左側は、文具の杜オリジナルのグリーン軸で、右側はWAGNER 2013じゃ。
ミドラーの拙者としては、左は外すわけには行かないし、右はペン先にWAGNER専用の刻印を入れる2本目!
1本目(WAGNER 2010)が軸色で失敗し、2年間は限定万年筆を作る気が失せていたので、背水の陣で作ったものじゃ。
WAGNER 2010と同じくセーラーで作り、プロフィット型、プロギア型があり、ペン先もそれぞれ7種類というとんでもない作り方をした。
プロフィットを74本、プロギアを58本作り、いずれも完売した・・・というか、注文生産だったのじゃ。はじめから本数指定で注文した。
購入者の顔が見えているWAGNERだからこそ出来たわざだが、猫も杓子も限定軸を作るようになると、こういうのんびりとした作り方は不可能になった。
写真を撮ってから分かったのだが、WAGNER 2013の方は、キャップと胴軸とが同じモデルではない!
キャップトップが平たいのに、尻軸が尖っている!
どうやら、別の軸のキャップを右側の胴軸に挿して撮影したようじゃな。
もっともペンケースから出したものをそのまま撮影したので、しまうときから間違っていたのだろう。
実は拙者は昔のプラチナ #3776 ギャザードの天冠が平べったいやつが大好き。
今回間違えてキャップを被せたモデルは、まさに#3776 ギャザードと似た形状になっている。
本来ならそうやって使いたいのだが、残ったもの同士を組み合わせると、かなりいかさない形状になるので踏ん切りが付かないのじゃ。
ペン先は、文具の杜オリジナル軸には普通のペン先が付いている。この場合は21K-B。
一方でWAGNER 2013には21K-Zが付いている。
拙者が自分用に用意したWAGNER 2013は21K-MS付きの軸と、21K-Z付きの軸が各一本のみじゃ。
他は全てお嫁に行ってしまった。少しは売れ残っていたのだが、海外からの問合せに答えていたら、いつのまにか無くなっていた。
今でも問合せが来るのだが、回答はいつも Sold Out! インスタグラムでは海外のフォロワーも多いので、最近では最初から海外枠を(数本だけ)準備しておくことにしている。
海外の万年筆愛好家も、日本の万年筆メーカーの大切なお客様なので、彼らが欲しいものがその国では手に入らなければ、お譲りするのも悪くないと考えている。
逆に、日本では手に入らない物を代わりに購入して送ってくれる時もある。
そうやって世界の万年筆愛好家と繋がっていれば、お互いの文化も少しずつ理解でき、良い関係になれるのではと夢見ている。
個人レベルでは、(覚えている範囲で)韓国、中国、台湾、シンガポール、タイ、ルーマニア、イギリス、英国、伊太利亜、フランス、オーストラリア、ベルギー、オーストリア、ニュージーランド、カナダ、メキシコ、アルゼンチン、ルクセンブルグ、アイルランド、スウェーデン、ノルウェーの人たちに過去の限定品をお譲りしたことがある。
不思議と、独逸だけは輸入超過で輸出の実績が無い(*^O^*)