萬年筆研究会【WAGNER】では最近では毎年限定万年筆を企画しているが、年々制約要件が厳しくなってきてる。
WAGNER 2020に関しては200本が最低ロットで、ペン先の太さは一種類(M)のみとなってしまったので完売させる自信は無かった。
そこでたこ娘さんに企画に入っていただいたところ、拙者からすると考えられないようなデザインのペン先と軸デザインになった。
え〜?これで200本行くかなぁ〜?と疑問だったのだが、試作品を作ったプラチナの工場の女性がかわいいと絶賛されたという話を聞き、自信が持てた。
とはいえ、国内だけで200本は無理だと考え、台南ペンショー、ソウルペンショー向けに30本、TIPS向けに20本、ペントレと神戸ペンショー向けに10本というアサインにした。
すなわち、萬年筆研究会【WAGNER】会員からの申込を140本とみたのだが、それは驚くほどピッタリとあたり、138本が会員・会友向けにお嫁に行った。
ここで状況が変わったのはコロナ!台南ペンショーが中止になり、TIPSもペントレも第二波が来れば中止となる。
そこで、たこ娘さんのインスタで宣伝してもらう条件として、20本はLichtopeで販売ということにした。
インスタで宣伝を初めてから3日で40本は全て行き先が決まった。米国だけはまだ出荷の目処が立たないが、アジア各国と欧州にはほぼ届いたようだ。海外約15本というところかな。
そして本日21時からたこ娘さんのお店Lichtopeのオンラインショップで20本を販売開始したところ、4分で完売したそうな。
買えた方は、先に会員登録しておいて、21時にショップがオープンすると同時に買い物かごに入れて決済したようだ。
21時になってから会員登録した人は画像をクリックしたら、品切れ状態になったとか・・・
いずれにせよ、もうありませんから〜!自分の分以外は・・・
次に出る限定品は万年筆談話室2周年記念モデルで、8月18日発売となる。
ベースモデルはWAGNER 2020 と同じくセンチュリー。ただし不透明軸だし、ピンクゴールド鍍金も無い。
ペン先は14K-Cのみで、製造本数は200本。仕様はWAGNER 2020の方が高級だが、値段は万年筆談話室2周年記念の方が高い。
それはペン先の研ぎに秘密がある。
ペン先の刻印は、スタートレックに出てくるクリンゴン人の名誉の剣をイメージしたイラストをポンちゃんに作っていただいた。
クリンゴン人は戦国時代の日本人の士がモデルで、戦って死ぬことが名誉と考えている。
戦いに行くときの決め台詞は〔今日は死ぬには良い日だ〕。クリンゴン人の文化は名誉を重んじ、虚言や臆病などを良しとしない。
ペン先は14K-Cのみだが、これを3種類のペン先に研ぎ出していく。
ペン先の刻印はBS(バトラフ・シェイプ)で、ペン先にはBS-F、MS-M、BS-Bの三種類がある。
研ぎ上げたサンプルは万年筆談話室にあるが、研ぎ上げるのが誰かは口が裂けても言えねぇ〜。
こちらに関しては、まずは萬年筆研究会【WAGNER】会員・会友に申し込んでいただきます。
研ぎ上がったペン先の画像が会員から直接SNSに出回ることはありえないが、会員・会友から二次市場に流れた場合には見られるかも?
こちらは注文が決まってから研ぎを始めます。1日に5本が限度という難しい研ぎです。ペン先の仕上げもバフをかけてピカピカに磨き上げます。
海外には何故か情報が漏れており、日本人の知り合いから買おうと画策している方もいるようです。
ただ米国にだけは送れない。航空便4ヶ月、船便2ヶ月で到着といわれた状態は、さらに悪化しているようです。なんでやねん・・・
こちらが古美仕上万年筆の中の変化球。
上は、牧門堂さんに漆を塗ってもらった軸で、ペン先は18K-F。
下は真鍮軸のくすみを出さないよう、金色の塗装をしたもの。曇って困るなら、金色の塗料を噴霧すれば良いと考えたのじゃ。結果大成功!
こちらは、お遊び軸。一番下は三色で塗り分けたもの。
上二つは透明軸がウリのアイドロッパー式の胴軸を塗装で見えなくした物。
同じ色(茶色)で胴軸を塗った物と、胴軸だけ違う色(紫)で塗った物を作った。
いずれもインクの残量はかろうじて見えるようになっている。インクの色が見えるのがオシャレで無いという人には良いかもしれない。
ああ、趣味文の現行の〆が明後日というのに、拙者は何をしてんだろう!