
上から2本のブルーのプレジデントが1周年記念モデル。記念すべき1周年はどうしてもプレジデントで作りたかった!
非常に万年筆らしいフォルムだがセンチュリーと比べて(18金ペン先付きとはいえ)割高だなぁ〜とずーっと思っていた。
しかし何年か前に、桃源(別名:紫ずきん)さんが米国限定のすみれ色のプレジデントを持参されたときに驚愕した!
いつかはプレジデントで限定品を作りたい! しかし道のりは険しかった・・・
長年交渉を重ねて、ついに万年筆談話室1周年のタイミングでこの色の限定品を作ることが出来た。
ペン先はFとBで、それぞれ4種類、5種類の研ぎ方で萬年筆研究会【WAGNER】会員には頒布した。
一般の方にはありのまま調整というAdjustmentのみ。
傑作は細Stubでだったので、これを中古でキングダムノートで購入された方はラッキーだったと思う。
拙者は萬年筆研究会【WAGNER】限定品がオークションで流れていくのは大歓迎なのじゃ。
一本の万年筆が何度も売り買いされれば、その分だけ(広い意味での)万年筆業界が潤う。
一定期間に売り買いされた金額の総和が、その一本の万年筆が経済に及ぼした価値。
そういう意味では愛用されたり、死蔵されているコレクションは、万年筆業界には一度しか貢献していないことになる。
1周年モデルは、例によってピンクゴールド仕様で、ペン先の模様は2種類で各50本ずつ!
これ、2000年以降のルールでは絶対に通らない本数・・・最低200本ですから。
そのルールを厳密に適用して作ってもらったのが開室2周年記念モデル。
こちらはセンチュリーベースでペン先は全てC(コース)で200本。
いくらなんでもただの14K-Cでは20本程度しかニーズがない。いくらヘンなもんが好きなワグナー会員でも・・・
そこでペンポイントをスタートレックに出てくるクリンゴン人の名誉の剣であるバトラフの形状に研ぎ上げてもらった。
これが功を奏して200本(正確には199本)は無事嫁に行った。
開室3周年である2021年はプラチナさんの工場が多忙で、1年間に1種類の限定品しか作れないということでWAGNER 2021だけ作っていただいた。
そちらはWAGNER 2020と同じく、たこ娘プロデュースで今回はNICEベース。ペン先のレーザー刻印がかわいいと評判で、こちらも完売。拙者の手元にも1本しか残っていない。
たこ娘プロデュースになってからの特徴は、萬年筆研究会【WAGNER】会員以外の方の方がより多く購入されていることと、女性購入者比率が高いこと。
拙者がプロデュースしていたころは女性購入者比率は10%以下だったが、現在では50%を超えている。
開室3周年記念モデルは台湾の尚羽堂さんに作っていただいたのだが、コロナで台湾に行けず、試作品を見ながらの議論が出来なかった。
全てmessengerを通じての打ち合わせだったので相互に誤解があり(製造本数など)、最後になってあれ〜?という事も。
JOWO製の18K-5号ペン先が柔らかくて良いという評判を聞いていたので、それで試作品を作ってもらう予定だったが・・・
そもそも尚羽堂さんにも18金のJOWO製5号ペン先が一本も無かった。
しかもJOWOからペン先の注文は100個単位・・・なんて言われたそうで困惑。黒檀製の高額万年筆を100本売り切るなんて無理。
そこで60本にしてもらい、刻印を3種類各20本、3種類それぞれ24種類の研ぎ方を提示した。
そして原価を削減するためにクリップ無しで注文したのだが、製造者のミスでクリップ付きで納品。
販売元の尚羽堂さんのご厚意でクリップ代金は請求されなかったので助かったがな。
3周年は8月、9月のイベントの賑やかしにと何本かKeepしていたのだが、コロナでことごとくイベントが無くなったので、10月以降のイベントで販売しま〜す。
ただし、その際には研ぎはAdjustment調整のみ。Cursive Itakic Soft等のあっと驚く書き味がご希望の方は、こちらから事前にお申し込み下さい。
残念ながら萬年筆研究会【WAGNER】会員枠は完売ですので、会員の方からのお申し込みは出来ませんのであしからず。
そして開室4周年記念モデルは初心に戻ってプレジデントで作ります。たぶん・・・
軸色や仕様などでのご要望があれば、メールかメッセージ、コメント等でお知らせ下さ〜い。参考にさせていただきます。