昨日の〔秋の泉筆五宝展2025〕に【めだか汁】という名称で販売されていたのがこれ。凄く便利なので、チャンスがあれば入手をお奨めする。
『ポリエチレングリコールのインク誘導液としての可能性について』 続き
私のデスク横の棚の最上段に、まだラピタの付録「赤と黒」が未開封で残っている。1つをとりだして、まずペリカンのブルーを入れる。もちろん、調整は何も施さない。
山田の原稿用紙にどんどん書いてみる。期待通りに1枚も書かないうちに、インクが切れる。もう一度インクが出るようにしてから書いても同じである。
山田の原稿用紙にどんどん書いてみる。期待通りに1枚も書かないうちに、インクが切れる。もう一度インクが出るようにしてから書いても同じである。
よし、よし。
この赤と黒のペン芯をはずして洗い、先ほど確認した、30%のポリエチレングリコール水溶液につけてみる。すぐにとりだして、ティッシュで表面の液を拭き取る。
これで、ペン芯の溝にはポリエチレングリコール水溶液は付いているはずだ。
これで、ペン芯の溝にはポリエチレングリコール水溶液は付いているはずだ。
再度、ペンとペン芯をボディーに取り付けて、ペリカンブルーのカートリッジを挿す。
山田の原稿用紙にどんどん書く…。どんどん書く…。ず〜っと書く…。2枚目に入る。3枚目。手が疲れてきた。
わかりますね。そう、いくら書いても、インクが切れない。「!!!!!!!!!!!!!!!」である。やった!
私の仮説が立証された。常に濡れている状態を作り出して、インクを誘導する。これが誘導液の正体だ。
ペン芯を何かでコーティングして、流れをスムーズにするのではなかったのである。
ペン芯を何かでコーティングして、流れをスムーズにするのではなかったのである。
さて、次にふつーに考えてしまうのは、耐性である。つまり、どれくらいもつモノなのか。
だいいち、ポリエチレングリコール自体が水溶性であり、インクも水溶性なのだから・・・
インクが通るたびにポリエチレングリコールがインクに溶け込んで、効果はすぐに無くなるのではないか。
だいいち、ポリエチレングリコール自体が水溶性であり、インクも水溶性なのだから・・・
インクが通るたびにポリエチレングリコールがインクに溶け込んで、効果はすぐに無くなるのではないか。
これを確かめるには、インクの代わりに、水を強制的に出し入れして、効果を確認すればよい。こうすれば洗浄に対する耐性も一緒に確認できるはずだ。
早速、駒込ピペットのゴム球をはめて、ブシュブシュと洗浄する。洗浄している水が青く染まらなくなったのを確認して、再度ペリカンブルーを挿す。
今度も、インクは切れない。どうやら、効果の持続性はかなり高いようである。しかも、洗浄にも強い。こうなってくると、面白い。
「ダメじゃん!」と決めつけていたポリエチレングリコールが、「こりゃ、すげえ!」になってしまっている。インク誘導の力は、持続性もあるのだ。
「ダメじゃん!」と決めつけていたポリエチレングリコールが、「こりゃ、すげえ!」になってしまっている。インク誘導の力は、持続性もあるのだ。
洗浄については、さらにもう一度行ってみた。
しかも、2度目は同様のゴム球をつけて、無水エタノールで強制ブシュブシュを繰り返し、さらに、ドライヤーの温風中で暖かい空気を出し入れして乾かすことまでやってみた。
しかも、2度目は同様のゴム球をつけて、無水エタノールで強制ブシュブシュを繰り返し、さらに、ドライヤーの温風中で暖かい空気を出し入れして乾かすことまでやってみた。
ここまで乾燥させれば、フツー効果はなくなるはずである。しかし、カートリッジインクを挿すと、インクはしっかり出てくる。
効果が持続しているんである。ここまで来ると、「う〜ん、すっごいですねえ」と唸ってしまう。
効果が持続しているんである。ここまで来ると、「う〜ん、すっごいですねえ」と唸ってしまう。
明日へ続く