2024年08月09日

〔 春のペントレ【PCJ】 & 秋の集い【フェンテ】〕アーカイブ

この記事が執筆されたのは2007年の10月末ごろ。そのころの万年筆界の事情がよくわかる。たまには読み返してみるものだ。

当時の会員数は・・・

フェンテ:400名

Pen Collectors of Japan:64名

萬年筆研究会【WAGNER】:170名

だったようだ。

フェンテでは会報誌が年に3回発行されるので、会員と会長との間には必ず手紙のやりとりがある。

でべそ会長は全員の住所とお手紙を保存されている。年に何千通のお手紙を書くのだろう?

現在でも会員数は400名(音信不通になると会員削除)で上限を切っているようだ。

実際に会報誌を印刷し配送するには莫大なお金がかかるが、会費は一切収集していない。

会員からのカンパとフェンテの集いでの売上から充填されているようだが、大赤字のはず。早い話が会長の持ち出し・・・

投稿される媒体も原稿用紙がかなりあるそう。聞くところによると、PCで打った原稿を万年筆で清書して提出される方も少なくないそうだ。

原稿が送られてきたら、それをPCで原稿起こししてから入稿されているとか。イーロンマスクが効いたら卒倒しそうなプロセスだが、それを浪漫と感じられるのがでべそ会長!


Pen Collectors of Japan という組織は既に存在しない。実はペントレが始まって数年で存在感を無くしてしまっていた。

ただ、名称だけはペントレの主催団体として残っている。現在の会員数は2名(世界のコレクターと拙者)。

本音でいえば、若手万年筆愛好家が将来、この名称を引き継いで継続してくれるとありがたい。

発足時のメンバーを見ると、とても拙者の一存では名称を消せないのでな。


萬年筆研究会【WAGNER】は当時と比べれば会員数は伸びている。

現在は

国内登録会員数:657名(過去4年以内の参加あり)

国内登録準会員数:114名(参加経験は無いが限定品購入やフライングゲットでの購入歴有り)

海外登録準会員数:106名(参加経験は無いが限定品購入やフライングゲットでの購入歴有り)

合計877人が名称とメールアドレスを登録している。住所やTelは登録時は記入していただくが、すぐに削除。(登録時にメアド記入ミス追跡に使うだけ)

コロナ以降、定例会に参加される方が減ったので、本年末には国内登録会員数が(現在の想定で)94人減り、旧会員枠に移行予定。その場合、会員番号は再利用可となる。

登録されている会員/準会員数は当時の5倍強となっているが、会員間のつながりはネットの普及と共に弱くなってきている。

当時はペントレに参加するか、ユーロボックスに行くかしないと中古万年筆を購入するのはリスクが高かった。現在では中古品を整備して売る店やオークションサイトも増えた。

実はキングダムノート立ち上げ時のオープニングメンバーも萬年筆研究会【WAGNER】会員で、いろいろ業界や相場や調整について勉強されていた。


一番下に


WAGNER】がすそ野を広げ

PCJ】が物欲を満たし

フェンテ】がを満たす 

と書かれているのを読んでドキっとした。

物欲を満たすのはペントレ、泉筆五宝展、y.y.Day をはじめとするイベント(一般イベント含む)なのは良いとして・・・

 

やっぱり
WAGNER すそ野を広げる のが使命だよなぁ〜!
 

そして知識欲を喚起するのが〔特命係〕であり〔科捜研〕であり〔まんねんフレンズ〕! こちらも将来が楽しみじゃ!



いよいよ本日からの2日間、万年筆くらぶ【フェンテ が主催するフェンテ交流会が銀座の【北欧の匠】で開催される。

悪魔の館【ユーロボックス】もこの2日間は【北欧の匠】に出店するため、臨時休業。もっとも【ユーロボックス】と【北欧の匠】は目と鼻の先。徒歩2分程度。

WAGNER会員の半分以上はフェンテの会員ではないので、ここで、フェンテWAGNERPen Collectors of Japan の関係について整理しておこう。


★萬年筆くらぶ【フェンテ

1994年に結成されたと想像している。

年3回(4月、8月、12月)発行される会報【 fuente 】の2007年8月版がNo.41である事から逆算すれば、No.1は1994年4月に発行されたはず。

拙者が会員になった時の号にmonolith6さんのインクの話
が掲載されていたのを記憶している。

【 fuente 】は最近のもの以外は全て実家で管理しているので手元に無いが、たしかNo.10【1997年の4月号】だったはず。

活動は、年3回の【 fuente 】へ会員が記事を投稿し、会長のでべそ氏が会報を製本し、会員に送っている。運営資金は会員からのカンパのみ。

そして秋に全国の会員を集めて開催されるのが【フェンテの集い】。10月の最終週の土・日に開催される。すなわち今年は今日明日じゃ

毎年趣向を凝らしたイベントが企画されている。旧交を温めるチャンスでもある。ここではらすとるむさんと拙者ペンクリという形で協力している。

会員数400人(定期的に会員のクリーニングをした上での400人)の最大団体


★Pen Collectors of Japan【PCJ


2000年12月26日
に結成された、日本初のペンコレクターの会。

発端はでべそ会長から【フェンテでは萬年筆そのものが好きな人のニーズを満たしてあげられないので、萬年筆コレクターのための受け皿も必要】・・・

という要請を受け、拙者が代表幹事として発足させた。発足時は100%フェンテ会員だったが、その後、出入りがあり、現状ではフェンテとの重複は半分程度。

活動は春に実施される【ペントレーディング in 東京】だけ。第1回目は2001年2月に実施(3日間)された。

ずっと白金台の画廊で実施していたが、あまりの混雑状況を緩和する為、本年4月の第7回目は恵比寿のEBIS303の大会場で実施した。

2日間の開催だったが1テーブルの売上が100万円に迫るバイヤーもいた。会員間のコミュニケーションは全くない状態で会員応募もしていない。

会員の60%はWAGNERと重複している。登録会員数64名。


★萬年筆研究会【WAGNER

WAGNER
はこのBlog開始以降に作られた団体。

2005年12月17日に発足し、最近では月に2回の定例会を実施している。2008年には37回の会合が予定されている。

現在会員数は170人。そのうち158人が定例会かペントレに参加した経験がある。平均年齢は若い。ネット時代の倶楽部と言って良かろう。


ひとことでまとめてしまえば

WAGNER】がすそ野を広げ

PCJ】が物欲を満たし

フェンテ】がを満たす 



Posted by pelikan_1931 at 23:59│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック