うーん、このころの記事には、拙者の思い込みと熱意が入りすぎていて客観性がないかもしれない。まぁ、読むにはおもしろいがな。
Montblanc No.139 の外見を再現したモデルを出してくれないかなぁ〜
テレスコープ吸入式は論外なので止めた方が良いが、吸入機構が工具無しで外せる機構は魅力的。内部洗浄が出来るのが最高!
好きなのは全体的なフォルムなので、クリップよりも回り止めが良い。
う〜ん!イメージ湧いてきたぞ。2025年にはNo.139を意識した限定品を作ってみよう。もちろん大型ニブで。
ヘ〜!クーゲルニブってのはNo.139の時代からあったんだ!というのが正直なところ。
No.139はヘミングウェイの原型となったモデルだが、2本並べてみると違いが良くわかるはず。精巧度合がまるで違う。
あきらかにNo.139の方が凝ったつくり。ただし、凝った為に発生したトラブルも多かった。
製造期間は1939年〜1950年の11年間で、1950年代No.149の1952年〜1960年よりも長い。もっとも戦時下でどれほど生産が出来ていたかは不明じゃ。
ペン先の研磨はなかなか良くできている。今回は微調整だけで大丈夫だろう。ただし、ペンポイントの左右の段差がかなりあるので、書き味は良くはない。
そうそう、今回は調整依頼というよりは健康診断。新たに入手したものをドックに入れてから使おうというのが狙いのようじゃ。
吸入機構は左に捻れば外れる。機構はPelikan 100と同じだが捻る方向が違うので注意!
Pelikan 100は右に捻って外し、No.139は左に捻って外す。特に専用工具は必要ない。ゴム板で掴んで捻ればよい。
専用工具が不要であることは、萬年筆愛好者にとっては非常にありがたいことじゃ。いつでもピストンの裏に回ったインクを清掃できる。
これが1950年代No.149に進化してから外せなくなった。
拙者は退行だと結論づけているが、可動部分が多いほど故障確率は上がるので、No.149方式が編み出されたのかも知れない。
いずれにせよ、驚くほど大量のインクが入る。拙者はインクが1cc以上入ることに何メリットも感じないがな・・・
ペン芯は1950年代のフラットフィードと同じ。
どうやらNo.139の時代からNo.149のフラットフィードの時代へは、ペン芯はまったく進化していないようじゃな。非常にシンプルで理にかなっているペン芯。
量産できなかったのは、やはり加工精度が要求されるからだろう。これほどまでに綺麗なカーブでペン芯を加工できるとはたいした物じゃ。
ペン先のスリットは下品にならない程度で開いておいた。これでドバドバのインクフローが得られるじゃろう。
テストした段階では、あまり字巾は広くないが、インクフローは超優秀!との結果を得た。
こちらは調整前と調整後のペン先裏の画像じゃ。当然上が清掃する前で、下が清掃後。
多少エボ焼けは残っていたが、おおむね清掃されていたが念のため、再度徹底的に金磨き布で擦ったのが下。
かなり輝きが違ってくる。もし自分で元の位置に戻せる自信があれば、ぜひトライしてほしいのが、この【エボ焼け落とし】。
思った以上にインクフロー向上に効果がある。
インクフロー改善の【スリット巾拡張工事】と【エボ焼け落とし】の小技を適用し、【段差微調整】をして首軸にセットしたのが左図じゃ。
真上から見たときに【L139】の文字がまったく見えない状態が一番収まりが良く見える。
気のせいかもしれないが、クーゲルニブは通常のL139ニブよりはエラが張っている・・・・
こちらは横顔。上の図も参考にしてほしいのだが・・・
【ペン芯の先頭が山型の装飾の頂点よりも、ごくわずかペンポイント寄り】の位置が一番綺麗に見えるのでソコにセットするのがお奨め。
見映えの良い位置がインクフローも良いと考えて間違いはない。