読み返してみると技術の進歩に驚く。2007年の12月に記事だが、今では自動運転の自動車はある。
またコロナ以降はWeb会議が増えてきた。目的がエコでは無いが、ずいぶんとエコには貢献している。
エコには貢献しているが、拙者のように早く歩けない老人にとって最大の敵は歩道を走る電動自転車。
あたりまえのように全速力で走っているが、こちとら右によろけたり左によろけたりしながら歩いている。
自転車は(一部の道路を除いては)原則車道通行ですからね!
この危ない爺さんにぶつかったら・・半殺しにされまっせ。
伺い状の件も、いまではSNSに拡散している情報をAIに分析してもらえば、伺い状よりもよほど正確な結果を得られるはずだ。
AIに情報を提供するために、せっせと万年筆のBlogを書かねばな!
昨日は、羽田から岡山までの機内で【万年筆屋物語 -並木良輔の愛弟子、渡部旭-】の続きを読んだ。
この本は帰省の際のみ読むことにしている。前回と今回で約80%を読んだ。
ここで紹介されている【渡部旭】とは【萬年筆と科學】の著者。その博学さかげんには毎回驚かされている。
【萬年筆と科學】執筆当時は常務取締役技術部長だったが、後に代表取締役専務としてパイロットの最高峰まで上り詰めている。
代表取締役専務というのは、専務制をとっていたパイロットでは【代表取締役社長】と同義語。渡部氏は1950年に58歳の若さで他界している。
まるで大河ドラマのような壮大なスケールの内容じゃ。
多少でも誇張のあるプロの作家と違って、この【万年筆屋物語】の筆者はパイロット萬年筆株式会社の社史編纂に携わり、その後はパイロット資料館の仕事をもした坂本孝氏。
やはり事実はどんなフィクションよりも面白い。
パイロットといえば、和田+並木のコンビで語られることが多いが、パイロットを生きながらえさせる事が出来たのは渡部のおかげと言ってよい。
ところがそれがパイロットの歴史の中においては、ほとんど伝わっていない事を残念に感じた坂本が、生き残っている人々を訪ね歩いて得た情報を元にまとめ上げた本。
残念ながら市販されている本ではない。この本はぜひ世に出したい!そして映画化してもらいたい。
そうすればをもっと多くの人が和田+並木+渡部を通じて萬年筆に対する興味を持ってくれるであろう。
一番感動したのは渡部の商船学校での勉強ぶり。いやはや昔の学校ではこれほどまでに詰め込みの教育をしていたのか!現代のゆとり教育とは対極にある。
生徒が自主的に勉強するのではなく、徹底的に叩き込む形態。国を挙げての教育体制・・・すばらしい!
しかし最近エコロジストになりつつある拙者は、過度な勉学の結果として発生する科学の進歩と自然破壊が気になってしまう・・・
夜、会合で出かけるときに東南の空にあったオリオン座が、帰宅時には真南に移動していた。
ああ、空ってこんなにも低かったんだ!地球は自転しているんだ!と10年ぶりぐらいで感じることが出来た。
東京に夜空を取り返すような施策に期待したいな。エコは東京からやらなければ意味が無い。
都内中心部から化石燃料用自動車道路を撤廃したらどうなるのか?
かわりに電気で動く自動運転の路面電車を稼動させたら・・・運転主は乗車していなくても遠隔で緊急時の操作は可能だし・・・なんて妄想をしてしまった。
現在の路面電車は運転手を同乗させるからこそあの大きさ。同乗させなければもっとエネルギー効率の良い筐体は設計できる。
歩行者、自転車、路面電車、物流用電気自動車・・・現在と同じサービスレベルを期待しなければ可能ではないかな?
配達スピードによるサービスの差別化が環境破壊の原因のひとつであるのは間違いない。
頼んだら翌日届くサービスは、人間の計画性をも奪っているのではないか?(少なくとも拙者は計画性がほとんど無くなった)
勤勉さで思い出したが、帰りの機内では左側がスチュワーデスの席。
上昇中、下降中には席に浅く座って前を凝視しているのみ・・・かと思っていたら胸ポケットから小さな手帳を取り出して、めくりながら何かを繰り返し確認していた。
手書きで書かれた見取り図とか氏名。それにボールペンで書き込みをしている。持ち方は・・・どらえもん持ちではなかった。ヨシヨシ!
ちなみに飛行機はあれほど多量の化石燃料を使っているにもかかわらず、エネルギー効率は良い。ただしおびただしい量の二酸化炭素を放出する。
急ぐことは無い・・・と言いながらも、早く帰って翌日のWAGNER定例会に疲れを残さないで参加出来る飛行機のメリットを享受してしまう矛盾・・・
言ってる事とやってる事の矛盾:環境問題を話し合うために多量の二酸化炭素を放出しながら一箇所に集まって実施する国際会議。
どうしてテレビ電話でやらないんだろうという素朴な疑問・・・
矛盾の無い施策は無い。矛盾があるから踏み出さないのではなく、矛盾を含んでいても踏み出す事が重要。
最初から完璧なものは作れない。世の中が完璧なものに変えてくれる。
万年筆も同じ。市場の声を聞かなければ改良は出来ない。パイロットは【伺い状】をランダムでも良いから復活すれば?と考える。
返事が200通も集まれば市場の声はわかるはずじゃ。販売店の声は利用者の声と微妙にずれているから・・・