萬年筆研究会【WAGNER】の限定万年筆の〔都市シリーズ〕の第三弾〔博多祇園山笠〕が完成した。先日の九州地区大会＠博多で初披露したのだが、気付かなかった方も少なくなかったようだ。
都市シリーズ第一弾の〔新潟野朱鷺〕と同じ大きさの胴体で、ペン先も18金5号ペン先付き。
いずれも独逸製エボナイトの削り出しで、キャップのネジはリバーシブル。
にも関わらずキャップを尻軸側からねじ込むと回り止めは必ずペン先の延長上に位置するという精密さも同じ。
カートリッジ専用ではなく、Kaweco製のミニコンバータが付属している。このコンバータが入る最短の長さの万年筆だろう。
キャップを閉じた時の長さは約11�僉�左画像のようにキャップを尻軸にねじ込んだときの長さはペンポイント先端部から約13�僉�
これはキャップを外したセンチュリー（約12�僉砲茲蠅�1�僂曚苗垢�、筆記するのに違和感は全くない。
ペン先のロゴは、ポンちゃん作成で、祇園山笠のシンボルを上手く織り込んだ傑作だ。実は案は3つあったのだが、これが一番シンプルでインパクトが強かったので採用した。
ペン先はJOWO製の5号18金ペン先。これは早晩廃番になると聞いた。
幸い3年ほど前にペン先だけは確保していたので、この博多祇園山笠までは、18金の5号ペン先を使う事が出来た。
長さの短い万年筆は、自然と首軸の前の方を持つものだが、その状態で書くと筆圧が寝かせて書く時よりもかなり高くなる。
博多祇園山笠では、筆記角度を65度〜70度くらいで書くのが最も無理の無い使い方だ。
そしてその角度で、筆圧を上げたり下げたりしながら書くのに適したペン先がこの5号の18金ペン先。
EFは少しスリットを拡げ、低筆圧で速記した方が気持ち良いが、Fは低速で筆圧を上げ下げしながら書くのに向いている。
そしてMはシャイベンに研いで、ヌルヌルヌラヌラの書き味を実現！
Bは小太刀や森山スペシャル風、はたまたCursive Italic SoftやStub、鉈研ぎなど研出しのベースにピッタリだ。
短軸の森山スペシャルなんて、M300のBBがあった頃の夢だったが、同じような感触を味わうことも出来るだろう。
なをBで書く時には研ぎにかかわらず寝かせて書く方が気持ち良いが、その際には胴軸に被さったキャップの口の部分をつまむようにすれば最高の感触となるだろう。
